ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

絶対に無理をするなよ!

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ここ数日の、台風の置き土産による涼しさもそろそろ終わりらしい。
今週からはまた35度をこすような酷暑が帰ってくると天気予報は言う。

世の中の凡ゴルファー諸君、絶対に暑さの中で無理するなよ。

今から十数年前の7月末、千葉県のKカントリー倶楽部でゴルフをしていたときのこと。
そのコースの最終ホールは、ティーショットを打ち下ろしてから、2打目3打目をグリーンに向かってずっと打ち上げて行くホールだった。
当時は歩きで、キャディーは電動カートにつかまりながらついてくる。
グリーン迄の上りは結構きつく、まるで山登りをしているような状況だった。
やっとグリーンについた時には息も絶え絶えで、最初にパットを打つ人は声も出せずに喘ぎながらとりあえず打つだけ、という有様。
あまりのきつさに、キャディーに冗談で「これじゃあ、夏には何人も死んじゃうでしょ」と言ったら...ちょっと黙った後、そのキャディーは暗い顔で「去年はお二人亡くなられました」。
亡くなった二人は60代と40代、60代の人はグリーンに登りついた直後、40代の人はカップからボールを取り出した時に倒れた、と言う。
・・・今ではそのコースは、グリーンの位置を大分低くして上りを緩やかにし、乗用カート使用でのプレーとなったので、そういうことは無くなったと聞いているけれど。

ほかに聞いた話では、4人で真夏のゴルフに行った50代のゴルファーのうち、一人が午前中で体調不良のためにやめてクラブハウスで待っていることになった。
ラウンドを終わった3人がクラブハウスに戻った時、その男が風呂で浮いていたことを聞かされた、とか...

こんなデータがある。
40代から60代の人のスポーツにおける突然死の割合は、1位(つまり最も危険なスポーツ)はゴルフで、全体の28パーセントになる。
2位がランニングで19パーセント。
もっと危険そうに見える、登山や体操や、スキーやテニスや野球はずっと少ないのだ。
(ちなみに9歳から79歳迄の全年齢でのスポーツの危険度を見ると、1位がランニングで26パーセント、2位がゴルフで13パーセント、3位が水泳で12パーセントとなっている)
(東京都監察医務院調査)

ゴルフを甘く見てはいけないのだ。
寒いときでも暑いときでもやるのが当然、なんて事はない。
なんと言っても我々にとってはゴルフは遊び...命をかけてやるようなことではない。
少し前の書き込みで、「暑さ寒さでゴルフをやらないのに、6インチをを声高にけなすのが滑稽」というのがあった。
ゴルフというゲームの大前提である、「ボールに触らない」というのと、暑さ寒さでゴルフをやめるのとは次元の違うこと。
軟弱さは認めるが、ゴルフを長く楽しむためにも、無理をしてはいけない...「ゴルフ場で死ねたら本望だ」という人が少なからずいるのは知っているけれど、ね。

そうそう、医者の言葉として、その体調(「高血圧」とか「高脂血症』とか「肥満」とか)と「寝不足」と「アルコール」、それに猛暑・極寒が加わると、「人は簡単に死ぬもの」らしい。
まだ若いとか体力に自信があるとか、甘く見ちゃいけない。

どうか、ご同輩達、これからの酷暑に絶対に無理をしないでほしい。
おかしいと少しでも感じたら、尻尾を巻いて逃げてほしい。
そうすりゃあ、この面白いゲームをもっともっと長く楽しめるんだから。