ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

夏を惜しむ旅

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9月17日が次女の誕生日なので、17日の金曜日の夜から誕生祝いの小旅行に出かけた。
今は別に住む長女も合流して、夜9時半に出発。
目的地は20年以上の長い時間、夏のキャンプで毎年一週間以上滞在した根本キャンプ場。

とりあえず、夜は館山で車中泊の予定。

途中、夜の10時過ぎに月明かりに照らされた「海ほたる」の最上階デッキにて、うちの奥さん手製のケーキで誕生祝い。
18日土曜日の昼間だったら大混雑しているだろう「海ほたる」も、この時間は人影もまばらでデッキは独占状態。
月明かりが海を照らす「月の道」もはっきりと見えて、風も気持ち良くいい時間だった。

館山の海岸沿いのトイレのある駐車場で車中泊した後、ココスのバイキングのモーニングをゆっくり食べてから、洲崎周りで根本海岸へ。
途中館山CCで楽しそうに遊ぶゴルファーがちらほら...ここはやっぱり冬の寒い時のコースだよなあ、と。

根本キャンプ場は、毎年8月の20日前後で閉鎖してしまうので、車で中には入れない。
しかし、上の娘にとっては3年振り、下の娘にとっては6ー7年振りの「夏の」根本キャンプ場。
今年の暑さのためか海水は暖かく、「水着を持ってくれば良かった!」と女三人が声を合わせて残念がる。
それぞれがここで毎年過した「夏の記憶」を確かめ合う。
「夏って言うと、必ずここの景色が頭に浮かぶんだよなあ...」と長女。
「砂浜と岩場と、蒼い海と青い空、それに白い雲、ってあたしの夏の原風景なんだよなあ..」と次女。
「来る時には、面倒だなあって感じる時もあったのに、来てしまうと帰る日が来るのが残念でしょうがなくなるのよねえ..」と奥さん。
俺にとっては、目の前にもうずっと前に成人してしまった娘達がいるのに、そこら辺を小学生になるかどうかというくらいの幼い娘達が、走り回っているような気がいつもしている場所...。

時の流れが、ここでの一週間を基準に重なって来ているような気さえする。
そして一ヶ月前キャンパーで溢れていた海岸には今はもう誰もいないのに、晩夏の太陽はその夏を忘れられないかのように輝く。
自然に娘達は小さい頃のように靴を脱ぎ、裾をまくって波と戯れる。
みんなここで過した長い年月を振り返り振り返りしながら、海と遊ぶ。
9月半ばとはいえ、「あの夏」と「夏の終わり」を感じさてくれる時間だった。

その後は海岸沿いを寄り道しながら、九十九里、犬吠まで...
途中旨い磯料理を食べ、夕陽海岸で夕陽が沈む瞬間を見て晩夏の太陽に別れを告げた。
そして犬吠埼を回ってから帰宅。

...これで、今年の夏は本当に終わった気がする。