ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

この世でもっとも不愉快なもの

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「この世でもっとも不愉快なもの、それは蛇と教え魔」....ホリス・ステイシー。

ホリス・ステイシーという名が、この言葉を言ったものとして出て来たけれど、実際にはいろんな人がいろんな時代に言っている事だ。

「蛇」はともかく「教え魔」に捕まるという事は、女性ゴルファーで一人で練習場などに行った事がある人なら、大多数の人が経験している事。
特に若くて魅力的な女性なら、複数の教え魔の犠牲になる事、ほぼ間違いないだろう。
ごくごく稀に、女性に本当に感謝される事があるかもしれないけれど、ほぼ100パーセントこれは本人にとって迷惑である事を「教え魔」達は知るべきであろう。

一番の問題は、普通こういう時に寄って来る教え魔達は、「本当のゴルフを知らない」人が殆どだという事。
言い換えると「半端にゴルフを知った人ほど、ゴルフを人に教えたがる」という事。

特に「教え魔」はハンデでいうと15~6くらいの人と、やっとシングルになった9前後の人達に多い。
15~6のハンデの人は、ほぼ毎回100を切れるようになって、自分では「ゴルフの初心者の壁を越えた」と思っている...だから、このコツを右も左もわからない初心者に教えてあげたい、なんて言う素朴な好意があったりする。
そして、やっとシングルになったくらいの9~8の人は、「もう自分はアマチュアのゴルファーとしては、上級者になったと認められたんだ」と思い込んでいる。
それで、練習場などで見かける「ド下手」な人を導いてやる資格がある、なんて考えている。

そこに魅力的な女性がいる...上手くないのが、見ていてわかる...他に連れもいないようだ...じゃあ、俺が教えてやろう...(勿論スケベ心つき?)。

可哀想なのは、こんな教え魔に捕まった犠牲者だ。
親切心からやってくる脂ぎった男に、無下に「教えてくれなくても結構です!」とは言いづらい。
で、やむを得ず、聞く振りをする...でも男はつけあがって、あれやこれや、と...

本当にゴルフを知っている上手い人は、人に教えるなんて事はなるべくしない。
ゴルフの奥深さや、恐ろしさを知っているが故に、初対面の人に自分からああしろこうしろなんて言えやしない。
教えてくれと言われても、考え込んでしまうだろう。

まして、教え魔の教える事なんて、自分が聞いた事や今週読んだ週刊誌やレッスン書の受け売りがほとんどで、実は本質の理由なんてわかっていない。

他の格言に
「ハンデ20に教わった人は、19にはなれない」なんてのもある。
教え魔の言う事は聞いちゃいけない。
教えてもらうのはプロか、最低でも5下のシングルに教えてもらうようにしなければ、未来は開けて来ないぞ。

そして、練習場に生息する「教え魔」諸君、君らは「蛇」並に嫌われているんだって事を自覚するように。
自分のガールフレンドや奥さんに教えるんならいいけれど、見知らぬ「カモ」に「トンでも理論」を教えている姿、見られたもんじゃないし。