ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

上手くなれる訳じゃあ...

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もちろん、こんなことで上手くなれる訳じゃあない。
楽しみって奴だ。

同じ80や90で上がるなら、他人に判らない自分だけの楽しみも足してしまおうってわけだ。
それがアイアンでは、「銅下メッキのクラシックアイアンを使う」という楽しみ。

なぜ銅下メッキのアイアンにこだわるか、というと...美しくて気持ちがいい、の2点。
ただ、この二つは非常に個人的な感触であって、万国共通のゴルフに置ける普遍の真理という訳では決してない。

そもそも銅下メッキというものは、昔まだメッキの技術が発達してなかった時代に、ただのクロームメッキだとすぐに汚く割れたり剥げたりしたために、軟鉄とクロームの間に銅メッキをすることによってメッキの着きを良くしたってことらしい。
(古いアイアンで、メッキが醜く割れたりはがれているものは誰でも見たことがあると思う。)

おまけに銅下メッキをしたものは、ただのクロームメッキよりずっと表面が奇麗に仕上がったので、何十年も前にはそれが普及したらしい。
しかし、銅メッキには有害物質が発生することで、公害問題が知られるようになる頃(その時期にメッキ技術が発達したことも重なって)銅下メッキアイアンは作られなくなった。

だからほんの一部を除いて現在手に入る銅下メッキアイアンは昔のクラシックアイアンしか無く、オークションか古道具屋でしか手に入れられない。

よく銅下メッキアイアンは打感が柔らかいというけど、主直なところこれはメッキのせいより軟鉄の素材の違いみたいな気がする。
その証拠にメーカーが違うと同じ銅下メッキをしていても、感じは全然違う。
例えばミズノの銅下メッキアイアンは、クロームが非常に固くてメッキの性能がいいためか、紙ヤスリでも削れずに銅を出すことは無理(そんなことやってる自分がアホみたい)。
本間も手強いけど、頑張れば銅の色を見ることが出来る(そんなこと頑張ってどうすんだ?)。
そして黒トップ、割と簡単に銅の顔が見れて、クロームメッキ、銅メッキ、軟鉄の色の具合が非常に美しい。
...そう、銅下メッキアイアンは、銅メッキが顔を出してこそ美しい。
いくら銅下メッキアイアンと言っても、打球面がクロームメッキのままだったら普通のメッキのアイアンと何にも変わらない。
うっすらと銅メッキの部分が顔をのぞかせ、そのポイントでボールを捕まえる、これが最高!
「ああ、ゴルフっていいなあ...」


ま、そんな訳で、アイアンを構えるたびに銅下メッキの光り具合を確かめて、一人ニヤッとしてアドレスに入る...フェチなゴルファーになったなあ、と思う今日この頃。

こんな楽しみも、ありってことで...