ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

昨日のドタバタ

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仕事のイラストを描いている途中、ケータイが鳴った。

ザーザーとうるさい雑音がはいって、なかなか聞き取りにくい。

「隆司?」
「聞こえるか~..」

今はほぼ回復しているが、今年の春に軽い脳梗塞になった古い友人のTだ。
野球でならした男で、高校時代は地元のヒーローでもあった男。

「聞こえにくいなあ..どうしたんだ?」
「いやあ、朝から調子が悪くてなあ」
「なんや頭がぼーっとしていて、前に発作が起きた時みたいなんだ..」
「はあっ!?」
「お前調子が悪いのか?」
「お前、鹿児島にいるのに東京の俺んとこに電話してどうするんだ!」
「いや、なんかお前のところに電話しちまって...ハア..ハア..」
なんだか、苦しそうに喘いでいるような声...
「馬鹿野郎! こんなに離れている俺に何も出来る分けないだろが!」
「近所に住むお前の姉さんのところにすぐ電話しろ!」
「わかったな!電話できるうちにすぐ電話するんだぞ!」
「あ、あ...わかった...そうする..」

...しばらくして、何回か電話をしてみても出ない...

さて、どうしたものか...もし倒れていたら、今から羽田経由で鹿児島まで言っても間に合わないし..。
東京にあいつの野球の仲間が来ていたな...彼経由で、彼の親族に連絡を取ってもらおうか。
あれ? 彼の電話番号がない(汗)。
あいつの姉さんて、なんて名前なんだっけか?
住所の知らないし、番号案内じゃ判らないか...

あいつの出身高校に電話すれば、地元の有名人だからすぐに判るか...
でも大したことなかったら、あいつの恥になるし...

なんてことを仕事そっちのけでドタバタしっぱなし...

結局2時間ほどしてケータイの電話に当人がやっと出た。
「おう、生きてるか?」
「どうしたんだ? それで?」

「ああ..お前に言われて姉さんに電話して、病院に連れて行ってもらったら、血圧が上がっていただけだった...」
「血圧を下げる薬もらって、少し良くなった...風邪も引いていたらしい。」
「あのなあ、お前がいるのは鹿児島だぞ。関東にいる俺にそんな電話されても、俺にはどうにも出来ねえんだぞ。」
「具合が悪くなったら、ともかく近くの姉さんなんかに電話してくれ。もう少しで大騒ぎになるところだったんだぞ。」
「あ~、悪い悪い...なんかお前の声が聞きたくってなあ..」

とりあえず、良かった。
生涯野球一筋、なんてほざいてやがるけど(俺が前に送ったゴルフセットを錆だらけにしちまって)、今度こそゴルフに目覚めさせなくちゃあ気が済まないなあ...