ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

プロゴルファー考..3

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プロゴルファーは、ゴルフが上手い。
我々から見ると、シングルそれも5下のシングルは「あいつ仕事や家庭よりゴルフを優先してるな」と言われる。
まして0とかプラス1のハンデの人間なんて、「仕事もしないで一週間に3回は行っている」なんて言われたりして、普通のゴルファーとは別格、下手すりゃ神様扱いだ。
ところがツアーに出る選手の、下位の方の選手だって最低ハンデにすればプラス5以上の実力はある。

トップアマとして活躍した選手がプロになってもやっと1勝とか、1勝も出来ずにいるなんてことはよく聞くことだろう...そのくらい違う。
(まあ、だからこそ中学を出たばかりの石川遼にプロが負けたのが衝撃だったんだが...プロが情けないってことで。)

さて、散々プロゴルファーの大変さを書いてきたけれど、実はプロゴルフの世界ほどチャンスがあり世界に道が開かれているスポーツも他にない。
例えばプロはやる気と実力と経費の都合さえつければ、来年の全英オープンチャンピオンになる道も開かれている。
プロなら(条件付でアマでも)英国での全英オープンの予選の試合に出られる...それを言うなら全米オープンもだけど...そこで勝ち抜けば全英オープンにも出られる。

例えば、プロなら誰でも3アンダーくらいのスコアで回ったことは普通にあるだろう。
...これから出る試合全て一日3アンダーで回れば、1億円は楽に稼げるし世界のメジャーにも勝てる。
我々にランディ・ジョンソンの球は絶対に打てないが、プロゴルファーが3アンダー出すのはずーっと簡単にできることだろう。
一日3アンダーで良い...2日で6アンダー、4日で12アンダー...殆どの競技で予選は通るし、優勝できる。
タイガーが相手ではない、コースを相手に地道に3アンダーを目指すのだ。
勿論コースの条件が、とか天気が、とかで「難しい」なんていうことは承知の上。

「誰か」を相手に、「勝つ」とか「負ける」ではなくて、「コース」を相手に3つ凹ませるだけで道は果てしなくつながっていく...なんて魅力に満ちた世界だろう。
日本の、シード権の、と考えている状態じゃ苦しいプロ生活だけど、夢を世界に向ければこんなに魅力的なチャンスのある世界もないんじゃないか?
日本の淀んだ水に浸かりきってないプロゴルファー達、どうせ一度の人生、時間を無駄にせずに世界のてっぺん目指して欲しい。

しかし、考えてみれば俺も悪魔に魂売って、「これから全てのラウンド2アンダーで回れる」って契約すれば世界に飛び出して....いやいや悪魔のことだから、2-3ラウンド回らせてくれたら、心臓麻痺か何かで「寿命が尽きましたから契約完了」なんてね...

(終わり)