ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2022年全英オープン最終日

 

 

最近は「自分のゴルフがどうなるか?」というか、「プレー出来るのか?」の方が重大な問題で、プロの試合には殆ど全く興味が無くなっている。

試合に出ているプレーヤーの年齢も「自分の子供の世代」から「孫の世代」に近くなり、道具が進化しトレーニング方法が進化して、そのゴルフを見ても共感も感動もしなくなり、試合の結果より明日の天気の方が気になっているのが本心。
それでも、春のマスターズと夏の終わりの全英オープンは、ゴルフを始めて以来欠かさず見続けて来た2大イベントなので「一応見ておこうか」程度に興味は残る。
ましてや、今年の全英オープンはあのセントアンドリュースのオールドコース...ゴルフの聖地と言われる伝説のコースなので、見納めに。(いつか行けると思っていたが、結局行けることは無さそうだ。)

 

今年の全英オープンは、いつものような強風と目まぐるしく変わる天候のハザードはなく、拍子抜けするような「青空とそよ風」のリンクス風景となった。
それだけ穏やかな天気でも、相変わらず隣接する海岸に遊ぶ人の姿は無いが、選手たちはほぼ全員半袖でプレーしている。

改めて見ると、「神の作ったコース」ってのは「なんて乱暴な造形なんだ!」と思う(笑)。
フェアウェイもグリーンも、複雑怪奇な凸凹だらけのメッチャクチャ(笑)。
ボールが跳ねて転がって、完全に止まるまではどこに行くのか見当がつかない。
大昔、こんなところでボール遊びしようなんて思いついた人達は、本当に尊敬すべき「変人」で「マゾ」で「イジケもん」だ。

例え風が殆ど無かったとは言え、こんな荒れ地でバーディ・イーグルを積み重ねて、結果20人もが二桁アンダーになるんだから、流石に世界の一流選手というのは凄いもんだと思うしかない。
で、予想通り優勝を決めたのはパットの優劣。
このコースの女神に気に入られたゴルファーのパットは入り、そうじゃなかった者は「惜しい」で終わる。
(決して「カップまでの距離」だけで入るわけじゃないって事)

今回、一番女神に気に入られたのは、キャメロン・スミス。
マキロイは「惜しい」だけで終わった。


この全英オープンが、多くのゴルファーの未来を分ける「歴史に残る最後の試合」になるらしい。

金か名誉か生き甲斐か...W・ヘーゲンや、B・ジョーンズは何と言うんだろうね。