ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

毎日体温越え...外に出れば、湯船の温度

 

玄関を開けて外の空気に触れると、顔に感じるのは風呂のお湯。
「暑い」と言うより、真冬に温泉に入った時の指先のようなジーンと痺れる感覚。

俺の若い頃は気温30度を超えれば「今日は暑いねえ」とか「真夏の暑さだなあ」なんてのが、夏の気候の挨拶がわりの会話だったはず。
子供の頃からの記憶には、気温が35度を越えた日なんて無かったし、たとえ真夏といっても扇風機や団扇で普通に我慢できるくらいの暑さだったし、プールに行ったりアイスキャンデーや氷を食べれば涼しさを感じたし、みんなが「今日は暑いなあ」なんて感じた日は、大抵毎日夕方に入道雲が湧いて夕立になり、その後には気持ちの良い涼風が吹く涼しい夜になることが多かった。

今の暑さは、そんな記憶の「暑さ」とは比べ物にならない狂暴な代物で、「ここまで上がればもう限界だろう」なんて言う恐ろしい気温の数値を簡単に越えてしまう。
集中豪雨はあっても毎日の涼を呼ぶ夕立は無いし、夜になっても30度近い気温が続いてクーラー無しでは暮らしていけない。
,,,こんな、酷暑の「40度というお風呂のお湯と同じ気温」の中で、俺たちは生きていけるのか?

俺は、こんな季節の玉打ち遊びは自殺行為と断言できる(特に同年輩のジジババたちにとって)。
コースには直射日光がギラギラと芝の上を焼きまくり、、グリーン上は50度を軽く越え、吹く風も40度の高温で呼吸するのも大変だし、老人性白内障の進む目は一気に重症化して手術が必要となるだろう。
おまけにクラブハウス内の強烈な冷房とギラギラと燃える太陽の熱の繰り返しは、心臓や肺に取り返しのつかないダメージを与えるはず,,,シャツも手袋もグリップもサングラスも汗でビショビショになり、飲む水は何リットルにもなって心臓に負担をかけて...血圧は上がり、不整脈を引き起こす。
どんな防暑グッズを手に入れようと、気温が30度を越えるような日にはゴルフをやるのは死にに行くようなもの。

俺の若い頃には「グリーンの上で死ねたら本望だ」なんて豪語する「ゴルキチ先輩」が何人もいたけど、その思いを遂げた先輩は一人もいない。
真夏と真冬のゴルフではそんな望みが叶うような気がするのかも知れないが、辛い季節にわざわざコースで苦しい思いをする事は無い。
誰にでも18番ホールは来るんだから、この狂気の夏に焦ってもしょうがないだろう。

 

ところで、脊椎間狭窄症の間欠跛行の症状は、のんびり地味なストレッチのおかげで歩く距離は長く伸びている。
痛みは弱くなったが、まだ痺れが残っていて長い運動ではこの痺れと痛みが強くなりそうな気がする。
あと2ヶ月はリハビリ期間,,,9月末にはカートでラウンドできるようになるのが目標だが,,,


果たして...