ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

8月だぁ、8月!

 

暑い!! って言ってもしょうがないんだけど、ただひたすらに暑い。
月曜日の夕立で(と言っても場所によっちゃ降り過ぎなんだが)、久しぶりに涼しい夕方と夜を経験したもんで、またぶり返した近年の「夏」が滅茶苦茶体に堪える。

 

暦は8月3日の「夏真っ盛り」。
先週末にはあちこちで花火大会があり、夏祭りが開かれ、久しく暗いイメージに包まれていた神社周辺が華やかな姿を見せている。
世界を眺めりゃ、晩節をヘドロと血塗れに汚したプーチンが最悪の決定以外の幕の引き方が判らないでいる。
しかしこの男一人の判断ミスで始まった戦争が結局今の世界の矛盾をはっきりさせて、今こそ「変革」を行動に起こさなければ世界は・地球は滅びる...という事を、多くの人々に「現実の危機」として感じさせる大きな原動力となっているように感じる。
今、第2次大戦戦勝国で作られた「国連」などという機関は全く役に立たず、軍事力が大きな影響力を持ち、科学の進歩の競争が勝利者に莫大な利益を上げさせ、デジタル技術が作り出した世界が世界を侵食して行く。
かって賢人が「人には便利なものだが、絶対に人を幸せにはしない」と明言していた通り、パソコン・ネットが作り出したデジタル世界はジワジワと「昔のアナログ世界」を破壊し尽くしていく。

 

人が修行して腕を磨き上げて一生をかけて作り上げる「職人」の世界は、既に多くの分野でAIに侵略され、素晴らしい技術を持った職人たちは「費用がかかる」という経営者側の(あるいは資本主義の)単純で下品な論理で職を失い、彼らの努力の結果の熟練技術は全て「過去の遺物」として消し去られようとしている。
このデジタル金儲け技術の進歩には、「自分には関係無い」「自分の仕事は大丈夫」なんていう特別な領域なんてないのだ。
金儲けだけの論理で行くと、人はAIに必ず負ける変革なのだ。

すでに始まっちまっているから「手遅れ」かもしれないが、人は「楽だから」や「便利だから」「安いから」なんて理由で、人が磨き上げた「職人の秘術」を「古いもの」「無駄なもの」として排除しちゃあいけない。
それは結果としてただ「安く手に入れる」代わりに、人生をかけて頑張ってきた職人達を殺している事なのだ。

ふと気がつくと、人はコンピューターとAIに仕事の全てを任せて(あるいは奪われて)、毎日与えられる餌だけを食い続けるブロイラーになっていることに気がつくのではないか....

クソあっつい日の光から逃げて、クーラーの効いた部屋に閉じこもって、ただネットから世界を覗いていると,,,こんな未来しか見えて来ないのだ。

 


まあ、どうせ俺たちゃ残っている時間が少ないからいいんだけどさ。