ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

(奥さん向け)究極の双眼鏡となったキャノン10x30is

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元々双眼鏡趣味は私だけのものだった。
見る事、見える事に感激や喜びを感じ、「肉眼で見える世界」とは違う「双眼鏡で見える世界」に夢中になって双眼鏡を集めていた私を、かなり冷ややかに見ていたのが本当の所だろう。
私は双眼鏡に凝る前に、天体望遠鏡を買って土星や月・星雲星団の姿を見て喜んでいたけど、それには殆ど興味を示さなかった。
双眼鏡は、世界の名器を覗かせてみても「うわあ、凄く立体的に見える!」とか「3Dの強調された立体感だ!」なんて事には感動しても、「揺れて眼が疲れる」と「持っているのが重い」と言う事で、それで終わりだった。

それが例の8x25isでちょっと変わった。
「揺れない」事の見やすさには興味を示した。
それで持っていた双眼鏡を整理した時に、8倍では物足りないので10倍で揺れないものを彼女専用に買ってあげる事にして、手に入れたのがこの双眼鏡。
この双眼鏡で重さは約600グラム。
この双眼鏡よりワンランク上の、光学系自体が世界の名器に引けを取らないキャノンの自信作10X42LISというのが有るのだが(当然値段も倍はするが)、これは1キログラムもあって「とても重くて持ってられない」と言うので、結局選択肢はこれしか無かった。
とは言っても、普通の市販の双眼鏡に比べれば十分に明るく解像度も高く、防振気候を働かせれば「奇麗!」と思わず言葉に出るくらいによく見える。
今は散歩に必ず持って行って、鳥や花、景色や星を見るのに常に使っている。
欠点はボタンを押しているときだけしか防振機構が働かない事と、ゴム部分がベタベタして来る事、防水ではない事。
高額性能自体は劣化していないが、ゴム部分の劣化は眼に余る。

女性用にはそんな事情でこの辺が究極の双眼鏡となっているみたいだが、自分の好みとしてはこれでは不満があった。
そもそもこのキャノンの防振機構はバリアングルプリズムと言う液体を満たしたプリズムでの防振(8X25は違うけど)...極僅かのプリズム透過での劣化や、防振性能の幅が小さいものだった。
これに対抗する防振双眼鏡は、フジノン(ニコンOEM)から発売されていた。
こちらの防振機構は、ジンバル機構に寄る防振。
これは元々キャノンと違って、軍や救助隊などでヘリや艦船など揺れる乗物から地上などをはっきりと見る為に使われていた、言わばプロ用防振...性能重視で重さや大きさを殆ど無視していた防振双眼鏡を、民生用に発売したもの。

自分用にはこちらを手に入れる事にした。
それは次回。