ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

毎年冬には同じこと書いてる...

つまり、「冬にショットを楽しむと、百年もののヒッコリークラブが壊れやすい」ってえ事実に直面するのが原因。
なにせ、この季節に俺はもう通算10本近くの貴重なヒッコリークラブを折っちまっている。
芝の上に浮いたボールなら、ボールだけ拾うごまかしショットで何とかなるんだが、芝が薄くなる、あるいは芝が無くなる冬のゴルフ場じゃあそれは俺には出来ない(達人ならきっと全て「ボールだけ」打てるんだろうけどネ)。

で、毎年考える訳だ。
基本寒い季節はお休みだけど、もしやるときには以前使っていたクラブで「壊す心配無く大暴れスイングしてやるか!」なんて...イタズラ心。
心臓に気をつけながら「壊れる心配の無い」クラブをぶん回す...ボールはなくすだろうけど、ストレス解消にはなる筈だから。
でも、今までは結構後悔が残ってしまってる...「残り少ない俺のゴルフ人生、こんなバカやってていいのか?」「1ラウンドでも多くヒッコリーゴルフ を楽しむべきじゃないのか?」って。

で、また今年も凡人俗物ゴルファーは考えている(笑)。

 

 

例えばドライバーだ。
見てわかるようにヘッドの大きさは比較にならないほど違う。
普段のヒッコリークラブのフェース面積を考えたら、現代クラブなら目をつぶったって当たる...と思うのが普通だろう。
当然俺もそう思っていたが、これで何度も当たり損ねを打つのも俺の才能なのかも知れない。

 

 

で、例えばアイアンだ。
ヒッコリークラブは見て分かるように、ヘッドの厚さは極薄で、それもバックフェースはのっぺりとした「ただの鉄板」。
後年ジーン・サラゼンが発明してくれた「バンス」も無く、ただ地面に突き刺さりやすいスクープソールで、ヒッコリーのシャフト(クルミの木)との接合部分の強度を増すために鉄製のヘッドのネックは長く、今のクラブよりはかなりの高重心。
こんなクラブは、それこそ地面に打ち込まなければボールはちゃんと飛んでくれない。
地面が柔らかい季節ならそう打てばゴルフは楽しめるが、地面が凍っていたりあまり地質の良く無いコースだと、百年経った老ヒッコリーシャフトは耐えられない。
だからと言って俺のような下手くそがボールだけ打とうとすると、今度はトップボールやダフリショットが多くなる。
このトップボールもダフリショットも、結局ヒッコリークラブに想定以上の衝撃を与えて、結局シャフトにヒビが入る原因になる。

その点現代アイアンは強度的には、ちょっとやそっと打ち込んだところで壊れる心配は殆ど無く、思いのママに打ち込み引っ叩ける。
...まあ、そうだったら現代アイアンなら心配無く(クラブのせいにせずとも)いいスコアが出るはず...と思っちまうのが素人の浅はかさ(笑)。
ゴルフってゲームを面白く飽きさせないものにしているのが、そんなに簡単に上達させない「心理ゲーム」でもある事。
一応上級者と呼ばれる腕になれば、そうした心の乱れを抑える術を覚えてくるもんだけど、人は「見栄」や「欲」をそう簡単には捨てられない...故に凡人俗物少しくらい上手い自称上級者は、「そうは問屋が卸さない」トラブルショットで怒り悔やみ発狂して、より長い間ゴルフを楽しめるって訳。

当然俺も毎年、ゴルフに飽きない為に下手の考えを繰り返してドツボにはまって喜んでいる...およそ成功した記憶なんて残っていないのに、今年も「冬になったら、寒くなったら、クラブを変えてみるか」だなんて(笑)。

さあ、今週はどうするか。
一度も行った事の無い、ABCいすみコースのオープンコンペ。
9時半スタートは天気予報は晴れで栃木よりは3〜5度暖かく、ネットのドローンギャラリーで見るとコースは笑っちゃうくらい面白そう。


極寒でなければ、ここはヒッコリーの方が楽しめそうだなあ。