ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

現代ヒッコリーウッドで「トンデモミスショット」が多発

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オクで集めた百年もののヒッコリーウッドは20本くらいあるものの、実際にラウンドで使うと納得のいくものは1本も無かった。
例えば、八分ショットで打ってもせめて200yは飛んで欲しいものが、実戦でやってみると160〜170yがやっと。
ナイスショットが難しいミッドアイアンやドライビングアイアンでも、ティアップして運が良ければそのくらいは飛ぶんだから、ウッドがそれしか飛ばないのは非常に辛い。
何度か八分以上の力で振ってみたが、殆どの場合は酷いチーピンフックボールになるし、それを嫌がると弱々しい右へのプッシュボール。
そこで以前仕事関係で手に入れていた、現代に作られているタッド・モアの1・3・5番のヒッコリーウッドを最近のティショットで使っているのだが...狭いホールでのティショットにフェードボール(スライスボール)を意識して打とうとして、最近思いもかけないトンデモショットが連発しだした。
オープンに構えフェアウェイ左側にヒール側で打って押し込むようなスライスボールのイメージなのに、ヘッドの先っぽに当たって(ほとんどフェースのトウ側の外れ)四十五度以上右に飛んでいくような当たりが頻発し、当然ボールはOBラインの奥へと消えて行く。

それがついに先日のラウンドで、悪いライからやや打ち込んでスライスを打っていこうとしたクリークのショットで「空振り」になった。
芝には、ボールを掠めてアウトインのひどいカットラインのスイング跡が残っていた。
自分で分析すると、やや爪先下がり左足下がりの悪いライでのセカンドショット、フェアウェイは狭く右も左もOBだったので、気持ちは左から安全にスライスボールで距離を稼ごうとしたショット...自分では早めに腰を切ってボールを押し込んで行こうとしたのが、自分の意識とは裏腹に(膝が痛いせいもあり)左膝が早く伸び上がり腰を早く開き過ぎた結果、上体が起きてインパクトでボールからかなり離れてしまったんだろう。
だからヘッドがボールに届かなかった...最近になって似たような事をこの現代ヒッコリーでのティショットでも何度もやっている。
自分なりに色々考え分析してみると、これらの原因がこの現代ヒッコリークラブの「太過ぎるヒッコリーシャフト」にあるんじゃないかと思われてくる。
何しろ昔から生き残っている古いヒッコリークラブのシャフトに比べて、この現代ヒッコリークラブのシャフトは気持ち悪いくらいに「太い」のだ。
これは現代に作られているヒッコリーシャフトが、以前の時代よりも「重く」「硬く」なった2ピース・3ピースボールで打っても「壊れない」ことを必要条件として作られているからだろう。(プラス、長くヒッコリークラブが使われなかったために、ヒッコリーを扱う伝統の技術がすっかり廃れ、百年前と同じものを作れる職人がいないのだろうと俺は思う)
しかしその結果は、古い百年もののヒッコリークラブに比べての「比べ物にならない打感の鈍さ」と、シャフトが異常に太いために「小さなヘッドがより小さく見えるて気持ち悪い」アンバランスな形状のクラブと成り果ててしまっている。(最近の情報では、もう少し細くていいヒッコリーシャフトが作られ始めているらしい)
シャフトの「しなり」も古いヒッコリークラブに比べて、全然別物という感じがする。

歳のせいや練習不足のせいや、肥満や運動不足のせいという以外に、このとんでもミスショットの原因がこの現代ものの「太すぎる」ヒッコリーシャフトのせいだとしたら、たとえ全然飛ばなくても古い百年もののウッドで統一してヒッコリーゴルフを遊ぶべきだな...どうせ俺は「ヒッコリーゴルフの気持ち良さ」だけを求めて遊んでいるだから...というのが今の感想。

でも、これからは地面が凍ったり寒さで厚着して体がより動きづらくなったり、低温のために健康上プレーを控えたりする季節...古い百年もののヒッコリークラブには、ちょっとしたことでより破損しやすくなる危険な季節だ。
なので暖かい季節になるまでの今後のゴルフは、現代モノのクラブで遊ぶことにした方がいいだろう。 
ヒッコリークラブと同じようなゴルフを心掛け、とんでもミスが出るのか出ないのかを確認する。

じゃあ、ドライバーは460ccのやつか300ccのどっちがいい?
アイアンはスクープソールにスチールシャフトの黒トップ?
それとも軽量シャフトのミズノのアイアン?
なんて問題はあるけどね。


どっちにしてもいろんなものが凍る季節には、「壊す」心配が無いヤツで気楽に遊ぶ方がいいだろう(そもそもゴルフやるかどうかも全く未定だけど)。