つい先日だ。
携帯ではなく、家電に電話があった。
出た奥さんが困った声を出しながら、結構長い時間話している。
「何の電話？」と聞くと、以前北海道に行った時に買ったらしいところから、「コロナで商品が売れずに困っているので、まとめて買ってくれないだろうか？」というお願い電話だと言う。
以前店で買ってくれた人の控えを見て電話していると言うが、確かに１０年以上前だけど、そんな名前のところで奥さんは買って実家の母親に送った覚えがある、と。
電話を替わると、普通のオバさんらしい声で「売上が少なくなって困っているのでなんとか助けてほしい」と切々と訴える。
確かに今のこんな状況では、一般の人は旅行や遠出しての買い物が出来ないから、市場や店の関係者が困っているだろうとは想像できる。
機会があれば、（うちも余裕は無いんだけど）東北大地震の時に牡蠣養殖農家の援助として牡蠣の注文をしたように、海産物の注文をするのもアリとは思っていた。
普通に注文して普通に何か美味しいものを送って来てくれるなら、鮭やホタテやイクラなど海産物の好きな奥さんにもいいプレゼントしなるだろうと、半分ボランティア気分で「いいですよ」と注文することにした。
ちょっと迷ったが、大枚１５０００円分！
（気持ちの裏には「詐欺かもしれないな」なんて考えが、半分以上あったのが現実だけど）「俺が飲むことやゴルフを１回我慢すればいいんだから」、と崖から飛び降りて見た。
まあ．．．その後ネットの口コミを調べてみると、「詐欺だ」とか「怪しい」とか「胡散臭い」なんて否定的な意見が多数あり、何人かの送られてきたものの写真もあった。
だがほとんどの否定的な意見は、勧誘電話に怪しさやおかしさ、嘘を感じて詐欺だと確信して断った、というもの。
送られてきたものとして公開された写真だと、説明されたものより品質が悪いということと、ほとんどが保存食品で値段相応ではないという意見。
で．．．注文を断ろうと思ったのが、考えを変えた。
一度は信じたんだから、どんなものを送ってくるか見てみたい。
代金引換だから、金を送って品物が届かないってことは無い。
俺にとっては大金だから、期待はする。
この結果は公開する。
この金額で何が送られて来るのか。
最初の電話では「紅鮭、ホタテ、イクラ、ホッケ、松前漬け」なんて名前が出ていた。
こうした詐欺話に多い「蟹」の名は出なかった。（この時期の蟹が美味しいわけないのは以前聞いていた。）
送られて来るのは、２９日の夜。
「やっぱり．．．」と失望するのか、「すごい！」と喜ぶのか。
この記事を見て、普通の人が今後出会うだろう「電話勧誘話」の参考にしてもらえれば、俺がお金をかけた意味もあるだろう。
さて、．．．２９日には喜んでみたいなあ。
