ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

どうせなら大人の遊園地

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最近考えることが多いのは、「自分たちには時間があまり残っていない」という事実。
人生は驚くほど早く過ぎ、自分の気持ち・感覚と体の衰えの落差に愕然とすることを日々感じる毎日だ。

特に重い病に罹ったうちの奥さんは、「生きている実感」を求める気持ちが以前より強くなったように見える。
一時期はまるでなくなった頭髪も、ショートカットになるほどに生えて伸びてきて(俺には羨ましい限り)、コロナ感染は怖いながらも出来る範囲で羽を伸ばして楽しみたいと言うようになった。

そんな時に、他の人との距離が近づかないので感染する可能性が低く、自然の中で伸び伸び遊べると言う意味で、ゴルフと言うのは最適の遊びなんじゃないだろうか。
たくさんの悲劇をもたらしたゴルフバブルの崩壊は、我々に安い金額でプレー出来るたくさんの面白いコースを残してくれたと言う一面もある。
そうした、「一度は潰れた当時の新設コース」の中から、十分すぎるコース状態かつ面白いレイアウトのコースで、天気予報を見てから直前予約で選んで遊べるのはおそらく今だけの特権だろう。

以前のスコアにこだわっていた自分は「距離のある難しいチャンピオンコースでフルバックから」がコース選びの条件だった。
しかし、ヒッコリークラブで遊び出してからはすっかりゴルフコースに対する価値観が変わり、「グリーンのちゃんとした、短くてトリッキーでスリルのあるコースで白ティーから」の方が面白いと感じるようになってしまった。

そしてそんなコースが奥さんにとっても、スリルと興奮の「面白いコース」になる事がわかった...距離が短いことは疲れなくて済むことになり、汚いボール一つを池に入れるか悩むことがまるで人生の大バクチの様な一打になる。
次の一打をただ惰性でダラダラと、無意味に浪費する事がなくなるのだ。

...てな訳で、今回選んだのはピート・ダイVIPコース。
距離はないが、名物の浮島グリーンやグリーンに絡んだ池が多く、グリーンも変化に富んで面白い。
元はバブル期新設の豪華コースだったので、いろいろな施設が豪華で綺麗なのも奥さんの満足度が高いはず...それでいて二人で1万円ちょっとで遊べる値段設定も、非常に有難い。

 

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インスタートだったので、いきなり浮島グリーンのクライマックスもどうかと思ったけれど、練習しない方がなぜかコースでは当たるうちの奥さんのゴルフにはあっていたようだ。
14番の浮島グリーンの前の13番ではチップインバーディーまで決めて、14番でもバンカー脇の難しいライから2オン...周りが池なだけに一打一打が興奮・興奮のハーフとなって実に楽しそうだった。

ティーショットも調子良く、かなり前方のレディースティーからの今日イチショットでは、前の組のそばまで届いてしまって謝ることまでやらかして(もちろん俺が丁重に謝った)。

7時半のスタートで12時には上がれて、旧日光街道の松並木をゆっくりドライブして帰ってくる「奥さんの気晴らし旅行」が出来た。

スコア的にはハーフ50から55くらいだと思うけど、崖下とか斜面のラフなどに行ったボールは時間の短縮と怪我を恐れて無理に探さず、近くのフェアウェイからプレーしたので正式なスコアはつけていない。

 

(初めから池に入れることを想定して、使用済みのボールをそれぞれたくさん持って行って、池ごえでは必ずまっすぐピンを狙うことを徹底した...それがスリルと興奮のゴルフになったようで「すごく楽しかった」という感想になった、と思う。)


次回は、暑くなる前に(もしも涼しい日があったなら)ピート・ダイロイヤルコースにも行ってみようか...と思っている。