ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ゴルフの「大人の遊園地」、なんていう感覚だった

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面白いもんだと思う。

競技ゴルフに熱中し、スコアとハンデを縮めることが楽しみだった時代を過ぎ、アマチュア資格を捨てるような仕事をした後、ゴルフに対する目標を失い、仕事で続けてはいてもその情熱はとっくに冷えて、いわゆる「ゴルフにグレた」状態となっていた。

公式競技に出ることは無くなり、ただ「旅する」ことの目的の一つとしてのゴルフがある、というのが正直俺のゴルフに対する態度だった。

いいスコアを出しても意味は無く、仲間内でのニギリで勝ったり負けたりのスコアで遊ぶのが一番都合が良かった。

 

そんな風になる前には、俺の「良いコースの条件」と言うのは、「距離があり」「ティーショット、セカンドショット・サードショットと進むに従ってフェアウェイは狭くなり、各ショットの落ち場所にはそれなりのハザードがあり、グリーン周りは最も狭く、グリーン周りは距離によって縦の許容範囲や横の許容範囲が考慮されていて、グリーンはワングリーンで「速い」ことが絶対に必要」「ティーグランドからグリーンは見えなくても良いが、各ショットの落ち際は確認出来ること」なんてものだった。

しかしグレてからは、回りたいのは「まだ回ったことのないコース」と「景色の良いコース」ぐらいしか選択条件を考えなくなった(すぐにここに「プレーフィーの安いコース」が加わった)。

 

それでも、ネットの口コミなんかを読んで「狭い」「トリッキー」「短い」なんてコースは避けていた...ヒッコリークラブに出会うまでは。

思い返してみると、俺が初めて「打てる」状態のヒッコリークラブに出会ったのは、今は付き合いのなくなった銀座のカレー屋さんが持っていたヒッコリークラブを借りて使ってみた時だった。

「普通に使って大丈夫」というのを聞いてはいたが、半信半疑で使わせてもらったそのヒッコリークラブ(いま思うとミッドアイアンだった)は、構えた時はとても当たるような気がしなかったのに、振ってみると結構ちゃんと当たり、飛距離も思ったより出るものだった。

その全く初めての感触に感動した俺は、それからこの手のクラブをネットオークションで集め始めた...やはりいい状態のものは高いので、まとめて出てくる状態のバラバラのもので安いものを集めて来た。

その数は、今では70本以上になる(使えるクラブかどうかは別)。

このクラブたちについてはまた後で書こうと思うが、その中から使えるもので組んだ10本前後が俺の今のヒッコリーゴルフのゴルフのレギュラークラブ。

 

そのヒッコリーゴルフを楽しむようになって、俺のコース観は全く変わってしまった。

今じゃ俺がプレーしたいコースは、「景色が良くて」は変わらないものの、「狭くて」「短くて」「トリッキー」なコースの方なのだ...ただし、そんなコースでも「グリーンがちゃんと転がる事」は最低条件だが。

 

ホームは「広くて長くてタフ」なのだが、(レディースティーはサービスで結構前方にあるので)うちの奥さんもお気に入りだ。

それが、俺が楽しみたくて選んだ今回の「トミーヒルゴルフクラブ鹿沼コース」(元の双園GC)には、奥さんが悲鳴をあげた。

 

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俺も遥か以前に初めてきたときには、「ここは俺のプレーした中で一番トリッキーなコースだ!」と絶句したコース。

それが、今の俺のヒッコリーゴルフで遊ぶには「まるでここは大人の遊園地だ!」なんて思えるほど楽しいコース。

だが、ここはちょっとでも曲げるとボールがなくなり、狭いフェアウェイのほんの一部以外は平らなところなど全くない急斜面の連続で、ワンパターンのスイングじゃあ全く通用しない。

おまけに各ショットを打つ時のプレッシャーは強烈で、ちゃんと打とうとするほど腕が縮んで行く。

今までのコースでは気分良く引っ叩いていたうちの奥さんのショットが、ここでは嘘のように当たらずあっちへ行ったりこっちへ行ったりで、急斜面を登ったり降りたりして「こんなコースイヤだー!」と泣きが入り続ける。(ボールも山ほど無くしたが、無くした数以上のボールを俺が拾い集めた(笑))

 

俺はボールもなくしたがバーディーも複数取れて、十二分のヒッコリーゴルフを楽しめたが...うちの奥さんは「もうここに来るのは絶対イヤだ!」だって。

 

(そういうコースなので、前の3組のコンペがイン・アウトともに3時間ペースだったのはマイッタ)

しかし、料金は昼に二人でサーロインステーキを食べてビールを飲んで、二人で合計ちょうど1万円!

天気も良かったし、俺は「こういうゴルフも大アリだ!!」って気持ちなんだけどな。