ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ピート・ダイのコースはやっぱり大人の遊園地だ...2021年前半シーズンの終わり

日本に初めてピート・ダイ設計のコースが出来た時...(その時は真里谷CCと呼ばれていた)今までの日本には無かった「ものすごくサディスティックでトリッキーで難しいコース」というのが宣伝文句だった。
やがてバブルの拡がりと共に、日本のあちこちに「ピート・ダイ設計」を謳ったコースが作られたが、それらは過剰とも言える豪華なクラブハウスと池やバンカーに枕木などを多用した、「ピート・ダイらしい」と言われた今までに見たことの無い変化に富んだコースとなった。
ただ、その時に彼にコース設計を頼んだ側の多くは、バブルの波に乗って大金を手にしたゴルフ経営の素人が多く、ゴルフに対する愛情が深い人とはとても言えなかった...その目的は「会員権」を売ることで、紙切れに印刷した会員券が数千万の現金に化ければ目的達成となって...悪く言えば「あとは野となれ〜」の世界だったように見えた。

だから多くのピート・ダイ設計のコースは、バブルの崩壊と一緒に経営破綻してしまい、その評判も「狭い・トリッキー・整備不良」なんてものに変わっていった。
金を出す人間にゴルフに対する高邁な理念など無く、土地が狭くても地形が悪くても無理矢理作らせたところが多かった上に、トリッキーで意表をついた設計のそういうコースは整備にも普通のコースより多額の費用が必要だったので、物珍しさがなくなるとともに金のかかる部分は手を抜かれ、荒れ果てて二流コースの扱いを受けるようなコースが多くなった。
この2コースにもそういう部分が見受けられるが、我々が遊ぶ限りにおいてはまだまだ十分に楽しめる...人工芝のティーグランドと、遅すぎるグリーン以外は...俺個人の感想だけど。
(もしそうした部分をきちんとする事でプレーフィーが高くなるなら、俺たちが遊べなくなるので、強くは主張しない。)


...今の俺はこの「ピート・ダイ設計」二つのコースに、「大人の遊園地」的なゴルフ遊びの面白さを最高に感じて...本当に楽しんでいる。

 

 

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この前のピート・ダイ VIPコースに次いで、今回は隣のピート・ダイ ロイヤルコース。
俺にとっては、距離が短くホールに変化のあるこういうコースは本当にヒッコリーゴルフに向いていると思うので、今は一番やりたいコース。
奥さんにとっても、やはり距離が短く、各ホールが個性的で変化があり、一打一打の結果が劇的に変化する、こういうコースはまるで遊園地のジェットコースターに乗っているようで興奮して面白いと言う。

そのロイヤルコースには「名物ホール」と言われるホールがいくつかあって、ここは混んでいると5〜6台のカートが渋滞すると言う「ワンオン可能」な6番ホール。
打ち下ろしで景色も良く、距離250ヤード前後のこのホールは、現代クラブなら3wのスライスか4wまっすぐでワンオンする...しかし、ヒッコリーでは ドライバーで2回打ってどちらもグリーンまで10yくらい手前だった。
(幸い早朝で空いていて誰も待っていないので、2回打ってしまった。)

そしてここまで好調だったうちの奥さんは、景色を見て力が入ったのか200yあまりのこのホールで右に二つ、左に二つの4OB(後続組と1ホール以上空いていたので打たせてもらった)...結局前進ティーからの10打目となった。

それでも、グリーンを去る時も後ろの組は見えず、奥さんは秋になってのリベンジを呟いていた。

 

 

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続いての8番パー3も名物の「浮島グリーン」...距離はないけど(女性は100y前後)、周りが全部池という見た目はスリル満点の情景。
ここは写真の通り、なんとかワンオン...と、本人はドヤ顔で振り返っているが、かなり大きめなクラブで打ったボールは、グリーンを横切ってあわや向こう側から池にというヤバいショット...結局ラフでやっと止まっていたので命拾い(池まで1ヤード!)。

「周りが池」というホールは、短くてもお楽しみは一杯だ。
(これぞピート・ダイの遊園地)

 

 

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この前夜、道の駅「しおや」について、朝5時まで寝ていたが、4時頃から強い雨
6時過ぎには前も見えないくらいの豪雨となり、キャンセルしようかとも思ったが一応コースへと6時半前に到着(天気予報では雨はなかった)。
その時にはかなり雨は弱くなっていて、スタートの7時過ぎには上がっていた。

この日遊んだのは、朝7時前後スタートの「早朝スルー・食事なし」...二人で総額1万円で御釣りが来るリーズナブルなラウンドだ。
最初は雲が多かった天気も途中だんだん晴れて来て、2〜3ホールで強い日差しが出るようになって、慌てて日焼け止めやら着替えやら。

...アウトは前後の組も見えずの貸切状態でスムーズに回れたが、9ホール終わってのインはインスタートの普通のスタート組の後ろとなり、それなりに待ち待ちのゴルフとなった。
後半のインはスッキリとした青空と入道雲で、まるで真夏の風景に...ただ、風はまだ涼しく木陰はすごく気持ちがいい。
11時半には上がってシャワーを浴び、奥さんとどうしようか話し合った結果、現金でレストランで食事をとることにした...それでも、トータル二人で1万円弱の出費で済んだ。

ただ、我々がクラブハウスを出る頃には、頭の上に暗い入道雲が重なり、いかにも夕立・ゲリラ豪雨が来そうな雰囲気。
この辺りは夏には雷の発生地として有名なので、次に遊びに来るのは「9月10月の涼しい日を見つけて」のことになるだろう。

奥さんがすっかりピート・ダイのファンになっちまったので、この辺に来ることが多くなりそうだ。

 

 

書き忘れていたけど、スコアはカップインをしなかったり、曲がったボールを(危険だから)探さなかったり・取りに行かなかったりで、きちんとしたルール通りのラウンドではないのでつけていない。
ただしボールは基本ノータッチ、取りあえずのメモとしては俺は48・48程度でバーディーは無し。