ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

たったの25メートルで...

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遂に花粉が飛んでいる事を、目に鼻に感じる季節になっちまった。
他にも武漢肺炎のウィルスが結構近くを飛んでいるのは間違い無くて、明るく晴れた春の空も目に見えない暗い霧に包まれているようで、気分はスッキリとは落ち着かない。

右膝を痛め、ついでに左の足首を捻挫して、「踏んだり蹴ったりすっ転んだり」気分の俺としても、ただ毎晩の晩酌と運動不足でコロナ太りになるのは気に入らない。

どこかの同世代の覆面パトカー好きのオッっちゃんは、連休となるとゴルフに山にまたゴルフに、連チャンに次ぐ連チャンを平気でこなしても元気一杯なんだとか。
それに比べて、昔体力自慢で鳴らした俺は、自粛でメタボですっ転んで「頭が悪けりゃ顔が良いとか、顔が悪けりゃ性格良いとか、性格悪けりゃ体力あるとか、人間誰でも一つくらいは取り柄が欲しいわね〜〜(阿部敏郎「あせるぜ!」参考)」状態。

 

しかし!...やっと左足首のサポーターをつけなくても済むようになったので、思い立って運動しようと近所の散歩に出た。
車でその公園に行って、身体慣らしで標高差25メートルの丘を登り降りしてみようか、と。
そこは家から近い公園の田んぼの間に作られた人工の丘で、冬の草の枯れた状態では丁度良いクロスカントリーのコースのように見える。
実際若いアスリート風の人は走って登り下りしたりしているし。
俺も夏の間は一本歯下駄で歩いて登ったり下りたりして足の筋肉を鍛えていた。
流石に寒い冬は裸足の一本歯下駄はお休みしているので、履いているのは普通のワークブーツ
これなら歩いて一気の登り下りを2往復くらいすれば、それなりに運動になるだろう。

と、思って早足で麓をスタートした...丘を登るにはいろは坂のように曲がりくねった道と、ダンプで土を運ぶために作られたほぼ真っ直ぐの直登ルートがあるが、この日は運動のつもりなので直登ルート。
早足で登り始め...最初は快調で「これなら走ってもいいかも」とまで思っていた。
...ところが、登るに連れ急速に息が苦しくなってくる。
3分の2くらい登った所で、もう「ゼイゼイハーハー」と息が荒くなり、心臓が悲鳴を上げている。
「え?嘘だろ?」「まだ半分だぞ?」「え〜〜?  これで登り切れるのか?」
なんて言葉が頭の中をグールグル...

もうあと数メートルで頂上という頃には、フラフラで地面の上に座り込みたくなった。

やっと死にそうに息を切らしながらたどり着いた頂上では、見晴台の階段に座り込んで、もう立てない。
息は「ゼイゼイ・ハーハー」、心臓は爆発しそうにバクバクとフルスピードで動いている。
「これで不整脈が出たら、心臓止まるかも」
「ああ、水を持ってこなかったなあ」
「これじゃあ2往復なんてとても無理」
「それよりここから下りられるか?」
なんて...
かいた汗が冷たく背中に張り付く頃、やっと体を動かす力が出てきて...登った道の反対側をトボトボと下り始めた。
「いや、こんな丘、普通走って登れるだろ?」
「俺の体が重たすぎるのか?」
「運動不足でこんなに弱ってしまたのか?」
なんて、弱気弱気の言葉で頭がクラクラしてくる。

すっかり体力の自信喪失した俺は、やっと辿り着いた車の中でコンビニコーヒーの残りを飲んで途方に暮れる。
分かってるんだ...「ちゃんと運動しなくちゃなあ」って。

ただ、...最近は「普通の散歩」には正直飽き飽きしている。
でも、膝の痛みも左足首もまだ完調ではないので、気分転換を兼ねて100ヤード前後のホールのあるショートコースでのゴルフもいいか、なんて今考えている。
今はまだウッド類のフルショットを打つと古傷の膝を痛めそうだが、150ヤード未満ならヒッコリーアイアンのコントロールショットで遊べる。
割と近い距離にあって、昼前ごろに車で一人で行って到着順で、密にならずに遊んで、100〜150ヤード未満の9ホールを2回遊んで3000円くらいなら、月2回くらいのヒッコリーゴルフに丁度良い。


奥さんはまだ当分やれないので、一緒に遊ぶ人がいればいいんだけど。