ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

治療終了...8クールの終了後のCT検査結果

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8月10日に、当初予定されていた8クール目の点滴治療が終わった。
相変わらず治療1週目は酷い副作用で、吐き気と手足の指の痺れや食欲減退・味覚異常などに悩まされたが、いつものように2週目3週目とそれはだんだん軽くなって来ていた。
しかし、「予定されていた回数の治療が終わった」という事は、「治療が上手く行ったならもう治療はしなくともいい」と言うことで、「これで病気は治っている」と言うことのはず。
しかし、本人にはこの副作用のせいで「確実に治って来ている」という実感が無いらしく、昼間は頑張っていても夜になると不安で一杯になって落ち込み、(残暑が厳しいこともあり)よく眠れないと言う日が続いていた。
俺にあちこちの不調を訴えて、「これで治っているのかしら」「良くなっているのかしら?」と嘆くことが多かった。

...8月20日にこれまでの治療の効果を調べるためにCTの検査を受け、その結果は担当のO先生に9月8日に聞く予定だった。
しかし数日前に先生から連絡があり、先生自身の急用の為に判定結果を聞く日が29日、つまり昨日に急遽変更された。
検査の結果を聞くこと...つまり治療が成功したか失敗したかを聞くことだが、なんとも落ち着かないドタバタの流れとなった。

俺はこういう流れは「よくない知らせ」かもしれないと覚悟をしたし、うちの奥さんも不安で震えるのが当然の展開だった。

この日29日は土曜日だったため、丁度クリニックに勤めている下の娘を助っ人にして3人で指定された早朝から病院に向かう。
採血をして1時間後、先生と面談。

そして
「大丈夫です、悪いところは消えています。」
その言葉は一瞬頭を通り抜け、ズッシリと重さを持って染み込んで来た。

「本当ですか?」
「CT検査の結果、もう悪いところはありません。」

...「良かった。」
   「良かった...」


もう治療は終わり、今後は定期的にチェックするだけになると言う。
勤め先で仲の良い検査技師や医師に聞いて、ある程度の専門知識を勉強して来た娘が色々と質問して確認して行く。
うちの奥さんが今の状態の不安なところを先生に聞く。
この部署の代表医師であるO先生の所には、その話の最中でも電話や言づてが入って忙しい。
もっと詳しく聞きたかったが「問題ありません」との言葉を得て、診察を終える。

なんとなく「これで終わり?」
「これで本当に治ったの?」

...治療終了。
...本人にはまだ吐き気・手足の痺れや味覚の異常、喉の腫れや・食べ物を飲み難い・声がちゃんと出ない...等の自覚症状が残っているんだけど、先生は「大丈夫です!」とはっきりと宣言。

良かった...ほぼ一年かかったこの病気との闘いは、とりあえず良い結果となって終わった...ようだ。
これからはよく食べ・よく眠り・適度に運動して、体力を戻すことに集中する。
そして、この免疫力が落ちている間は「絶対に」感染症にかからないようにする事。
不安に負けずに、「治った」と信じてこれから生活する事。

今は産毛のような毛が頭に生えて来ているが、これが普通の毛で覆われるようになったら、きっとまた旅にもゴルフにも行けるだろう。

 


...とりあえず...良かった。