ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

えええ...え?

f:id:ootataki02:20200710125427j:plain

もう二度と財布を失くさないように、近所の開店バーゲンセールで398円のビニール製の、ただただ頑丈そうなヤッスイ下品な赤い財布を買ったさ。
これに鎖をつけてベルトに結んでおけば...まあ、俺が生きてる間はもう財布が勝手に失くなることは無いはずだ。

それで、昨日の夕方も副作用で吐き気と食欲の喪失と、味覚の変化で苦しんでいる奥さんの為に、散歩を兼ねてちょっと遠いスーパーに買い出しに行った。
野菜や調味料や惣菜の「ほしい物リスト」を書いてもらい、それを元に買い物するように。

そこで果物で食べられそいうなものを探している時に、スマホに着信。
見たことのない電話番号からだったので恐る恐る出ると、「この番号は大叩き男さんの番号に間違いありせんね?」と男性の声。
「あれ? これは?」
...
「ええ、こちらxx駅前交番ですが、紛失届に似ている財布が届けられましたので、こちらでご確認をお願いしたのですが」
と....まさに真っ暗な海に明るい雷光一閃気分!

しかし、届けられたのは俺が届けた駅前交番とは違う、隣の駅の交番...それでも、買い物は取り止めて急遽電車に乗って隣駅の交番へ。


99%出てこないと諦めていた。
たまたま銀行からおろしたばかりの現金が入っていたから、尚更個人が拾ったのでは「出来心」を呼んでしまって、届けられることはないと思っていた。

交番で確認するとまさに俺の財布!
それも、おろした現金は全くそのまんま!!
財布には病院の診察カードが数枚や、名刺やパスモなどにも名前が入っていて、こちらの免許証と合わせれば本人確認も全く問題なかった。
...これは奇跡だろう...まさか、現金入りの財布が5日も経ってそのまんま俺のところに帰ってくるなんて!
「日本の民度も最近はなあ....」なんて書いた俺、謝ります。

全て落とした時のままで揃っている、ということをまず確認。
「あの、それでお礼がしたいので拾った方のお名前を教えていただけますか?」と聞くと、「無くした場所の心当たりはありますか?」
「最後に財布を使ったのは近所のooというスーパーなので、その近所ではないかと思います」
「そのooというスーパーからの届け出です」
「拾得者の権利は放棄しています。」


えええ! そんなバカな!

だって、俺は財布をなくしたとわかった後、まずそのスーパーに「財布の落とし物がありませんでしたか?」と電話して尋ねている。
それも落としてから二日後だ。(落とした次の日は雨だったので買い物に行かず、財布を使うことがなかったので無くしたことに気がつかなかった)
そうしたら「調べましたがそういう落とし物は届いていません」と答えたのに。
店にも行ってみたが、結局見つからなかったし。

なのに、5日後に交番に届けられるってどういうこと?
俺は4日間も財布を探して右往左往していたのに、その間財布はどこにいた?

なんだか腑に落ちないが、結果としては「神様、ありがとう!」しか無いだろう。
これで銀行からおろした金は奥さんの食費や薬代に使えるし、病院の診療カードやポイントカードも役に立てるし、いろいろなカードの更新作業もしなくて済む。

それに何より、大事なものを気がつかずになくす、という自身の馬鹿さ加減に対する自信喪失・自己嫌悪の念も薄くなる。

それに、こんなケチなブログの読者の方々「ありがとう、こんなアホの心配をしてくれて本当にどうもありがとう」
もうこの次は、ヤッスイド派手なビニール製の頑丈な財布に、鎖付きでベルトに縛って、もう絶対に失くさないから。

10年以上使った古びた(娘にもらった革製財布)財布はお役御免になってもらって、今度からは出すのも恥ずかしい「失くさない」財布を使っていくから。

 

 

ああああ、.....それにしても...「よかった〜」。