ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

執筆者懇親会

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うちの奥さんが入院した2月3日、ちょうどこの日に長く連載の仕事をしている共同通信スポーツ特信部の「執筆者懇親会」があった。
(うちの奥さんを入院させた後、夜から始まる懇親会に参加した。)

年1回のこの懇親会は、共同通信のスポーツ関連の記事を作っているライターやイラストレーター・カメラマンと共同通信の編集者の方々が顔を合わせる毎年恒例の行事だ。
出席するのは陸上競技増田明美さんをはじめとして、スケート・空手・競馬・野球・テニス・自転車等々、多種多様な分野の著名な方々。
そんな中でイラストを描いている俺だけは、ひたすら無名な訳なんだけど。

そんな俺の仕事は、全英オープンでの活躍が歴史に残る鈴木規夫プロの「ゴルフは心」というエッセイのイラスト。
これが始まったのは2003年だが、その前に「エンジョイゴルフ」というのを同じメンバーでやっていたので、鈴木規夫プロとの仕事は通算すると20年くらい(以上?)になる。
最初の頃は鈴木規夫プロに対する取材に同行し、何度も一緒にラウンドしながら取材と資料集めを行った。

鈴木プロはしっかりとした理論と感性の持ち主で、勉強熱心で常識もあり、こちらのどんな質問に対しても答えられる引き出しの多さが持ち味だった。
その当時、彼の理論に合わせて同行したプロのカメラマンに資料写真を撮ってもらったが、その莫大な量の写真は今でも鈴木プロのエッセイの解説イラストの役に立っている。

しかし、最近では全く同行取材というのが無くなったし、執筆者懇親会にも来ることが無かったので会う機会は全く無かった。
それがなんと今回の懇親会には鈴木プロが出席...顔を合わせて「いやあ、久しぶり!」の再開。
聞けば、その懇親会開催の知らせがプロには届いてなかったということで、「今回初めて聞いたんで出席した」とのこと。
まあ、ただの連絡の不手際だった訳だ。

久しぶりではあったけどすぐに昔話で盛り上がり、「プロより飛ばすイラストレーターなんて・・・」「頼むから俺に先に打たしてくれ」とプロが言った話など...プロもしっかり覚えていて、大笑いになった。
プロは今は若手の育成と、世界に通用するゴルファーを育てる為に「ザ・ロイヤルゴルフクラブ」というコースの監修をしている。
そのザ・ロイヤルゴルフクラブは全長8143ヤード、最長ホールは705ヤードという世界基準のモンスターコースだ。
昔の「飛ばし命」の頃だったら、こういうコースでのプレーは「血湧き肉躍る」てなもんなんだろうけど...

今のヒッコリークラブ&糸巻きボールでの「お楽しみゴルフ」じゃあ、そういうコースでのゴルフは全くの想定外。
鈴木プロに「ロイヤルで一緒にやろうよ」とお誘いを頂いたけど、「いやあ、あんなコースでは嫌です」。
昔のゴルフしか知らないプロは驚いて、「いや、レディスティーでもいいからさ」「でもヒッコリーに糸巻きじゃあ、基本あのコースでは「打っても打っても届かない」ですからねえ」てな会話で、聞いていた編集者が呆れてた。

まだ今年の初打ちはやっていないけど、今の俺のヒッコリーゴルフの適性距離を考えると、多分6000ヤードくらいが一番楽しい。


こんな考えになったのは「ヒッコリーゴルフ」の所為なのか、ただ「ジジーのゴルフ」になった所為なのか...それとも俺がただの変態ゴルファーの所為なのか。



ともかく、俺の今シーズンの開幕は、まだまだ先になりそうだ。