ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

俺の人生の看板は...ケ・セラ・セラ...なんだけどね

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11月も半ばを過ぎて、一部の名所では綺麗になってきたらしいが、普通の関東低山はただ色が燻んで来ただけのキッタネエ今年の秋の紅葉だ。

暑い夏の名残も少し遠くなって来て、朝晩は少し肌寒さを感じるようになって来た。

 

今の俺の仕事は、メールで送られてくる原稿を読み、それにあったイラストをパソコンで描き、それをメールに添付して送れば仕事の1サイクルが完了する。

出ようとしなければ、家を一歩も出なくても仕事は普通にやっていける...それを便利になったといえば言えるけれど、このデジタル仕組みの仕事のやり方にはオレの好きな「無駄な楽しみ」の場所がない。

全てネット上のメールのやり取りで完了してしまうために、間に「人に会う」必要が全く無い。

仕事に、相手の編集者との打ち合わせや、お茶飲みや仕事終わりの飲み会の機会が存在しない...そんなアナログの「無駄な」時間が俺の楽しみや息抜きの時間だったのに。

ずっとフリーのイラストレーターという立場の俺の仕事では、遊び相手や飲み相手は殆どが仕事で知り合った同い年や少し上の年齢の編集者達だった。

お茶やお酒を飲んで世の中の事や女性の話に盛り上がり、一緒にゴルフに行ったりカラオケに行ったり...

そんな「編集者たち」の年齢は今じゃみんな70前後、もうとっくに定年を迎えて会社を終わって何処かに行ってしまった...みんな今頃どこで何をやっているんだろ。

定年から十年以上経てば、今じゃ現役で仕事やっている人なんて誰もいないだろうし、かっての元気一杯の遊び仲間も老いてすっかり弱ってしまって...だから今の俺には、俺の生まれ育った懐かしい東京の街に気楽な飲み相手が一人もいない。

 

かっては何軒もあった「行きつけの店」も、主人が歳をとるとみんな消えてなくなるもんだとは、当時は考えもしなかった。

秋は、そんな「昔」を思い出すことが多くなる。

 

季節は缶ビールや缶チューハイの喉越しの美味さから、冷え始めた季節に似合う冷の純米酒と秋のつまみの旨さに変わる...

面白いなあ...酒が美味くなるのは、ゴルフに向いてない季節とは。

 

ケ・セラ・セラ...人生はなるようにしかならないさ。

今までの俺の人生振り返りゃ、真実「アリガテエ」って感じる事ばかり。

運が良くなければ、ここに俺が生きていられるはずが無いって事。

酒は、そんな「当たり前」のいつもは忘れてる小さな事を、俺に思い出させてくれる。

 

寒くてゴルフが出来なくなる季節まで、もうあと少し。

それまでは、金が無くても毎週ゴルフ...今週はうちの奥さんの要望で大原御宿に遊びに行く。

ケ・セラ・セラ...ゴルフもいつだってケ・セラ・セラ...なるようにしかならないさ。

 

天気が良くて楽しけりゃ、それでオレは満足さ。