ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

風薫る五月...のはずなのに

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早くから咲いていた桜は、その珍しく長かった開花期間を終えた。
ひっそりと人に愛でられることなく散って行く桜吹雪は、言いようもなく寂しい光景だった。
あの花びらの吹雪の向こう側にいる人は、今年は泣いていたような気がするな。

やはり長く咲いていた菜の花の黄色も、少しずつ緑一色の風景に変わって行った。
花粉症には十数年ぶりにあまり悩まされずに済んだ。
...花粉症の為に買っておいたマスクは、結局武漢肺炎対策の役に立っている。

その肺炎による全国的な「外出自粛」の上に、奥さんが継続治療中で免疫機能が低下している為に、今はともかく感染症にかかることを絶対に避けなければならない。
うちの奥さんは病院に行く以外は、夕方運動のために近所の川の辺りで「人に会わない散歩」をするだけで、俺が買い物をして娘が家事手伝いをしている。

例年なら、花粉症に悩まされながらも2〜3回はラウンドしているはずだけど、俺が外で誰かから肺炎を移されたりすれば、すぐにそれが重大な結果を招くことが予想されるので、最低でもあと半年はラウンドすることは無い。
いや、多分今年はゴルフをしない可能性が高い。

ゴルフをやらなくなる(やれなくなる)時というのはいつか来るものだと覚悟していたが...俺にはこれがそうなのかもしれない。
ヒッコリークラブも糸巻きボールも揃えて、「さあ、これからは本物のスコアに関係ないゴルフ」を楽しもうとしていたのだが...

俺だけではなく、世間でもこの肺炎騒ぎで人生や仕事やゴルフが変わってしまった人って多いんだろうと思う。 
共に酒を飲むことや、会って楽しむ仲間付き合いも、カラオケも山歩きも、観光旅行も車旅も、温泉探しや美味いもの探しの旅も、あるいは好きな人とのデートも、肉体をぶつけ合うスポーツも、遍路の旅も...今までの「ずっと続いていた暮らしの形」が、こんなつまらない肺炎で一気に変わってしまうかも知れない。

人生は一寸先は闇...つくづく、何が起こるか分からない。

...まあ思い直して考えてみれば、俺の人生は今までだって先に何が起こるか分からないまんま「行き当たりばったり」で生きて来たんだから、「しょうがないか」って納得しているのも本当の気持ち。

だって、ケ・セラ・セラで、セ・ラビ...
「なるようにしかならないさ」で、「これが人生さ」ってのが信条だもの。


しょうがねえ...酒でも飲むか。