ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

秋深し...かな

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速いね...時の流れるのが。
もう10月も末、間も無く11月だって...

こんな季節には、晩酌中に昔好きだった鉄幹のあんな歌が口から出てきたりする。
俺は別にそんな贅沢は望んじゃいなかったし、叶わないことを知っての上での夢だった様な、俺には無理と諦めていた様な、ちょっと切ない気持ちだったかな。

「後ろを向くには早過ぎる」といつも思っていたけれど、気がつけば残りが少ない歳になっている。
気が付けば、歴史上の好きな人物は殆どみんな今の俺より若く死んでいる。
秋なんて季節は、そんなことが酒と共に沁みてくる。

(もう缶酎ハイより日本酒を燗で、が似合う季節だ。
キリッとした冷酒もいい。)

人生に威張れるようなものは何も無く、しかし俺なりの精一杯ではあったかな。
妻も友も、俺としては最良の出会いであったと思えるし、仕事もそれらに支えられて幸運が多かったと、今でははっきり言い切れる。
「ああ、悪く無い人生だ」。

そして酒あり、ゴルフあり。
そう考えりゃあ、ゴルフの不運なんぞいくら重なったって「へ」でも無い。
そんな遊びが残っている事が運が良い。

ああ我コレッヂの鬼才なく バイロン、ハイネの熱なきも
石を抱いだきて 野にうたふ
芭蕉のさびを よろこばず
与謝野鉄幹「人を戀ふる歌」)

さて、俗物の俺はこれからオープンコンペに出かけよう。

来週は漫画家コンペだし、