本当に運転に関しては、ストレスは全く感じない。
ただし、それは俺が免許を取って以来乗って来た車が、鈴木のジムニ-360cc、ランクルBJ44・ディーゼル3200cc、サファリグランロード・ディーゼル4200cc、そしてキャンピングカーに改造してあるいすゞエルフ1・5t4WD・ディーゼル3000cc...全てマニュアルトランスミッション車!
と、まあ運転に一癖も二癖もある車ばっかりだったから、オートマのステップワゴンベースのキャンパーの運転が楽に感じてしょうがないんだろう。
運転にそんなにストレスが無いのなら、ゴルフがらみでなくてもたまにはロングドライブをしてみようか、という気になった。
(実はうちの奥様がひょっとしたことからあばらを痛めてしばらくゴルフが出来ない事も一つの動機)
それに、もう俺たちの年齢になるとロングドライブはあと何回もできないだろう、というのも動機の一つだった。
うまくいけば紅葉の残りもなんて気もあって、天気の良い日を調べた結果一昨日月曜日の夜に出発。
最近はずっと高速なんて走っていなかったので、目的地に行くのに便利な安曇野出口までの情報を調べてみると、関越経由で姥捨サービスエリアに行く方が中央道経由より距離が短く料金が安いとは...面白い、知らなかった。
で、関越経由で姥捨SAで車中泊...ここまで230km。
(この「姥捨」の名がうちの奧さんには気になってしょうがなかったらしい。)
というわけで、当初の予定からは違うルートで「道の駅 美ヶ原高原美術館」を目的地に出発。
高度を上げて行くと、1000mを超える辺りでもう木に葉っぱは全く無くなり、紅葉なんぞは1ヶ月以上前に終わったことを嫌でも知らされる。
それでも天気は最高。
スケールの大きな「天空の道」の醍醐味を十分味わえる。
が、1800mを過ぎると行き先の山の上の方に枯れ木が白く光っているものが多くなる。
おまけに、道路の端に残雪が見えてきて、道の駅の美術館のあたりはもう道路が真っ白な部分が多くなる。
これはノーマルタイヤのうちのキャンパーには怖い・・・慎重にゆっくりとブレーキを踏まずにそういう積雪の部分をやり過ごし、なんとか道の駅にたどり着く。
そこでまた驚く...もうすでに道の駅の美術館は冬季閉鎖になっていて、道の駅はトイレが開いているだけ。
駐車場は雪で真っ白で、周りの木々には綺麗な樹氷が着いていて晴れた太陽に輝いている。
綺麗だけど、ともかく寒い。
晴れていて雪が溶けかけていなかったら、うちの車ではここまでたどり着けなかった...二日後から「冬季閉鎖」というのが良く理解出来た。
この道は気持ちが良かった...普通に走るには何もストレスがなく、広大な(ある意味北海道より広いイメージ)木の無い草原の山頂を?いで走る道路は、まさに「天空の道本州バージョン」と言える美しさだった。
考えてみれば、「高原」としてよく遊びに行く「清里」は標高1100m前後、この道は2000mから1700mはある高さなんだから、景色が違い気持ち良いのは当たり前かも知れない。
この日はそこから「日本ロマンチック街道」を走り、「道の駅 中山盆地」に立ち寄る。
まずここの名物とかの丼物で腹を落ち着かしてから、温泉入り。
一人500円がこの日はレディースデーとかで、女性半額の二人で750円!
ここの露天風呂は気持ちが良いのだが...この日は湯から出ている体の部分が冷たい風に冷やされて、なんだか長湯で落ち着けない。
それでも、冷えた体を十分温めてから今日の宿泊地を考える。
「道の駅 中山盆地」や「道の駅 白沢」でも車中泊も考えたが、翌日早朝の金精峠越えは道路凍結の恐れが高いと考えて、そのまま戦場ヶ原まで行ってしまおうと決める。
これは走ってみて正解で、上空には月が出ているのだが途中雪が流れてきて、何箇所も白く降り積もっている部分があった。
流れてきて降り積もり出している状態だったので、その上を走るとタイヤの跡がハッキリ残る(凍っていないということ)。
慎重にゆっくりと超えていく事が出来たが、もし早朝で完全凍結している状態だったら、ノーマルタイヤではスリップして事故を起こしていた可能性が高い。
金精トンネルを越えて湯元側に出てもまだ雪は流れて来ていたが、戦場ヶ原赤沼の駐車場では晴れていた。
ここで二日目の車中泊。
ここは、寒かった。
(続く)