ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

真昼の宴会 INサイゼリア

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何とまあ...本当に真っ昼間の1時半から宴会!
それも現役当時は、通の好む高い店しか行かなかった男の案内で!

正直梅雨の晴れ間のいい天気の昼に、いきなり酒飲むとはなあ。
どうも俺はその辺は頭が古いらしく、早くても日が西に傾きかかった夕方頃からしか酒を飲む気にはならない。
もちろん昼の仲間との一杯のビールや、海辺でのゆったり気分のビールなんかは別だけど。

その相手のN氏は、俺のこの世界に入ってからすぐに知り合った編集者兼ゴルフ仲間兼酒飲み仲間。
もう30年くらいの付き合いになる。
仕事では彼からの仕事のおかげで生き延びて来られたと言うくらいの恩人でもあり、ゴルフ仲間としてはお互い絶好調の時代にはフルバックからパープレーと1オーバーなんてスコアで争っていたライバルでもあった。
最もそんなゴルフ時代はとっくの昔にあちこちの体の故障と共に過ぎ去って、今じゃN氏は指の故障でゴルフは諦め、痛風の発作でこの日も靴は痛くて履けないので雪駄履きと言う有様。
酒に関しては、彼の現役時代にはとても個人では行けない様な店で御馳走になった事が何度もあった。

さて、それで向かった新宿のサイゼリア...昔の彼を知る人は「そんなの冗談だよ、Nさんがそういう店に行くはずが無い」なんて言っていたが、本当だった(笑)。
何と満員だったので順番待ちのあと、入店。
でっかいが一本千円とかの赤ワインを頼み、「今日はこれを空けよう」なんて。
ちょっとまだ手術後1ヶ月の自分としては「今日はそれはやめて生ビールにする」と。
「なんだ、まだ飲めないのか」と不満顔のN氏に「完全復活は手術後3ヶ月の8月半ばからね」と断って、軽く生ビール。
ソーセージやら、ピザやらスパゲティやら...サイゼリアらしいものを頼んで真っ昼間の宴会。
周りを見れば殆どが20代か10代の若者達の間に、ジジー二人が昔話で酒を飲む...
なんだかなあ。

生ビール2杯に、軽く付き合ってワインを2杯、N氏がかなり酔ったので(殆ど一人で飲んでしまった)ので3時前にお開きに。
ワインはどうも苦手なせいか少し頭が痛いので、昔住んでいた池袋辺りを散歩してから帰ったが、心臓には全く乱れは出なかった。

確かにサイゼリアは内容のわりには安いけど、今度行くなら安い居酒屋がいいなあ。
そんなに高くない純米酒に、安い魚や焼き鳥で十分だからさ。
若者の場所は若者に任せて、ジジーが落ち着ける酒場で、日が落ちかけてから飲もうぜよ。
なあNさん、昔あれだけ燃えたゴルフの心は、もうすっかり消えてしまったのかい?
「生活は全く心配ないようにした」とそこはしっかりしている貴男だから、残りの日々を酒と痛風で過ごすより、俺と芝の上を球転がしながら散歩しないかい?

貴殿は昔、そこで飲んだビールの味を、もうすっかり忘れちまったのかい?