ゴルフ出来なかったのにがっかりしていた今日の朝...ふと思い出す...「今日は全米オープンゴルフの初日じゃなかったか?」。
慌ててゴルフチャンネルをつけてみると、「あれ? 全英オープンなんだっけ?」としか見えない枯れたフェスキューだらけのフェアウェイと、酷いまだら模様の「まるで荒れている日本の河川敷コースのような」グリーンに、木と呼べるものは一本しか無いと言うイギリスのリンクスコースそのものの荒涼とした光景...
風も吹いているし、グリーンとフェアウェイの区別がつかないうねりまくった造形に、深さ3メートルと言う蛸壺バンカー...ただ全英オープンと違って、選手も観客も半袖姿で寒そうには見えない。
そこはワシントン州のチェンバーズベイGCという、名うての難コース....そして画面には度々タイガーの悲しげな顔の大アップ。
...初日と言う事であちらのゴルフテレビは、今でもやはり人気者のタイガー・ウッズを中心に映している。
そのタイガーのティーショットはとんでもなく右や左へ曲りまくる。
一緒にまわっているリッキー・ファウラーも同じようにドタバタしている。
画面にはD・ジョンソンが5アンダーで首位と言う事が出ている。
若手のJ・デイ、J・スピースが2アンダー、ベテランのミケルソン、ヒメネス、モンゴメリーが1アンダー...と見ていると、それほど特別に難しいと言う訳でもなく実力者達はそれなりのスコアを出している。
日本選手では、松田・川村がパープレー、藤田2オーバー、石川4オーバー、園田8オーバーとか。
参加選手が多いし、中継もゴルフチャンネルでは午前1時から午後1時までと12時間連続中継なので、とても全てを見ると言う訳にもいかないが...3日目、最終日の優勝争いはちゃんと見ようと思う。
で、タイガーとファウラー....見た時点で5オーバーとか7オーバーとか出ていたが、ラウンドが進むに連れて9オーバー、ついには二桁10オーバーになり...上がってみるとタイガー10オーバー(全米での自己最悪スコア)、ファウラー11オーバー(同じく)...結局ファウラーはブービーで155位、タイガーはビリから3番目で152位タイ...
タイガー...あれほどの実績があり、体力作りをし、練習を重ね、コーチを受けていながら、なんであれだけのミスをするのか?
ともかくティーショットはフェアウェイに行かない・セカンドの距離が合わない・アプローチが寄らない、パットが入らない....もちろん、時にはスーパーショットも出るが続かないしそれを次ぎに活かせない。
特に最終ホールのセカンドショット....フェアウェイからウッドを持って、チョロをして「入れちゃいけないバンカー」に入れてしまったショットは酷かった。
...タイガーでもあんなミスをするのか...
つくづくゴルフと言うのは怖いものだ。
やっと苦労して得た技術は、ずっと自分のものになっている訳じゃない...ちゃんと練習していても、いつの間にか自分から去って行ってしまい、以前軽々と当たり前に自信を持って出来た事が、どんなに気をつけても全く上手く出来なくなったりする。
...つまりゴルフってのは
「今日出来なかった事が明日には出来るようになるかもしれないが、今日出来た事が明日出来なくなる事だって普通にある」ゲームだって事。
...ゴルフって、ホント辛い遊びだねえ...
ゴルフの技術なんて、何時だって「偶々上手く行ったら大ラッキー」なくらいの気持ちでいるのが一番良いのかもしれないな。