ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

入院そして手術...その1 (2017年5月18日)

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いやあ、入院そして手術というのは疲れるものです。
今はまだ疲れが残っていて、外に出る気にもなりません。

それで、まだ記憶が鮮明なうちに私の不整脈カテーテルアブレーション手術の体験記を残しておこうと思います。
これはただの記録というより、これから増えて来るはずの同じ様な手術を受ける方々の助けや元気付けになる事を願って、俗物の私の感じたままを描く事にします。
なので間違いや記憶違いがあるかもしれませんが、そこはご容赦を。

13日に独協医科大学越谷病院に入院しました。
入院という経験が初めての為に面食らう事ばかりでしたが、このブログをやっていたおかげでTakeさんを始めとする、この病気に詳しい方々から情報を頂き紹介して頂いたおかげで、ここに入院して中原先生に手術して頂いた事を本当にラッキーだと思います。

まず病室は6人部屋。
左側の窓際だった事がなによりラッキーでした。
隣は同じ日に入院した、同じ手術を受けるまだ40代くらいの若い大男。
身長も体重も私より大きな...どこかによく似た知り合いがいるような気がする「山男」(看護婦さんとの会話で聞こえた)。
特に話しはしなかったが、この男に後で悩まされるとは思わなかった...

1日目の最大イベントは剃毛。
だいたい普通の男は、自分の下半身の毛なんか剃った事は一度もないだろう。
私だって、まさか自分が毛を剃る事になるなんて夢にも思わなかった。
想像では、これはベッドに寝ていてシェービングクリームかなんかをつけてから、電動カミソリでジョリジョリ剃って行く、なんて思っていたのだが...
何とシャワールームに連れて行かれて、下にビニールシーツを敷き、素っ裸で立ったまま電動バリカンみたいのでいきなりゾリゾリ行くという・・・まるで全裸磔でチンポコの周りの毛迄剃られる情け無い姿を想像してみて欲しい・・・いや、決して想像しないほうがいい。
それも、若く可愛い看護婦さんと、ついでに見習いの看護婦さん迄二人にも見られてだ。
当然チンポコなんて恥ずかしがって見えないくらいに小さくなって逃げて行く...

なんか一つ人生の大事な問題をやり過ごした様な気さえするイベントであった。
恥ずかしさを平気になれば、人生変わるとか?

このイベントが終わると、13日が土曜日だった為に14日のなんにもしない日が続く。
この14日があまりに暇な為に、持って行った文庫本10冊は9冊迄読み終えてしまった。

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15日は手術日。
私は3番目で手術開始予定が13時。
隣の大男が最初の順番だったらしく、朝8時頃か...看護婦さんの声が聞こえた。
「手術前に導尿の管を入れます」
「はい」
「では深く深呼吸して下さい」
「はあ~ ふう~ は~」

と、瞬間沈黙があったあと
「痛い痛いイタイイタイいたいいたい!!!」の大絶叫。
「わああ」「おううううう!」
「うわああああ!!!」
「痛い痛い! うおおおおお~~~!」
「あ~ あ~ あ~」
「おおうおおうおおう!!」

何時迄続くんだ?と感じる男の泣き声と大絶叫が耳元でガンガン響く。
大分時間が経ってから少しずつ
「ふうう ふうう ふうう」となって行って静かになって行ったが、それでもひっきりなしに「おおうおおう」とうなりつづける。

そんなに管を入れるのって痛いのか?
流石に痛みには強いと自信があっても、ビビリの気持ちが忍び寄る。
しかし、彼が手術室に向かった後、次の順番の私より年長の様な人はそれほどの騒ぎにはならなかった。

ちょっと遅れたが、13時予定なので12時過ぎにいよいよ自分の番の管挿入。
かなり痛みを覚悟して望んだが...これは痛みより、経験した事の無い「気持ち悪さ」。
キモ痛いと言うか、ゾワゾワと鳥肌が立つと言うか、「うわあ」とは声が出そうになる悪寒の連続(もちろん声は一切出さなかった)。
足の指が勝手に開いたり閉じたりする。
しかも途中で上手く行かないらしく時間がかかり、半端な状態のまま泌尿器科の先生らしき人を緊急に呼んでの挿入完了となった。
そんなに大騒ぎする程の痛みでは無いけど、また経験したいとは絶対に思わない感覚だった。

しかし、私にとって今回の手術で一番しんどかったのはこの後だった。

それは次に。