ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

いい加減な奴と、いい加減なゴルフ

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いい加減な奴...はい、自分の事です。

なんか最近自分のゴルフに対する姿勢が、ずいぶんいい加減になってきたような気がしている。
「いい加減」と言っても、投げやりに出鱈目にやっているという訳ではない。
まだまだゴルフの前日ってのは眠れないし(もう30年近くやってるっていうのに)、朝一番のティーグランドに立った時はワクワクドキドキしているし。
まあ、競技をやる気ってのはもうないから、一週間前から雨って判っている時にはゴルフしないけど。

では何がいい加減かというと、まず新しい用具に全然心が動かなくなってしまった。
例えばドライバー...今のドライバーが気に入っている訳ではない。
スペックに興味がないのだ。
その証拠に、今使っている若い飛ばし屋と交換したドライバーだが、シャフトが白マナの73Sという事でXよりは楽だろうと思って使っていた。
特別飛ぶ訳じゃないけど、曲がりが少ないので「こんなもんだろう」と思っていた。
それが、この前のラウンドで一緒に回った友人に「こんなXシャフトの重くて堅いのよく使ってるよ!」と言われて、はじめてSシャフトだと思っていたのがXシャフトだったと気がついた...SシャフトとXシャフトの違いにまったく気がつかなかった。
そして、アイアン。
黒トップをずっと使うと決めたら、球筋が気にならなくなった。
2番アイアンだって、はじめからゴロを打つつもりなら実に楽しく使えるし、黒トップの柔らかい感触を楽しもうと振っていると、普通のショットでもパンチショットでもフェースに当たりゃあ気持ち良くて楽しい...結果がどうでも。

ウェッジも、黒トップのサンドウェッジとキャロの58度で十分。
スピンだ何だと言っていたのがウソみたいに興味が無くなった。
フェースを開いたり閉じたりで、止まったり転がったりすりゃあそれでいい、と。

ボールも旧製品のV1Xが2ダースあるが、これで一年持ちそうだし沢山なくしそうなコースならロストボールを買っちゃうし。
ウェアはこんなジジイが着るものなんざ、今までのが一杯あるので十分だ...それに着られなくなったらアダム・スコットが安いウェアを世界に認めさせてくれた事だし。
靴も、今あるもので気にならない...新しい靴を買うより、むしろ以前の革靴「フットジョイ」や「エトニック」にプラスティック鋲を履かせて再生しようか、とか。

帽子は、意外にハンチングが使い勝手が良いので、これは安物をもう少し買ってみるか...だって、直射日光にさらされて頭の皮が日焼けして剥けるなんてのは凄く悲しい...

グローブは3枚1500円のが(羊皮)使いやすくて十分...すぐに破けるけど、そんなに沢山ラウンドしないし。

おもちゃは帽子につけるボイスナビが大正解。
老眼の身には、いちいち老眼鏡を出さなくても押すだけで喋ってくれるのは簡単だし最高...以前いろいろ使っていたレーザー距離計なんかよりずっと使いやすい。
他に待ち時間用の防振双眼鏡を持って行けば、コースでいろいろ楽しめる。

スコアは、基本次の打順を決める用途以外にはつけない。
ボギー上等、ダボ禁止。
パーなら満足、バーディーはゴルフの神様に最敬礼。
ただし、ハンディキャップ1と2のホールは、全力でパー以上狙い。
他はコースを縦横無尽にクラブで遊ぶ。

コースを楽しむ基準は、まず回った事のないコースを回る事。
出来れば、ワングリーンのコース(広いところからだんだん狭いところに行く緊張感がたまらない)。
レイアウトはともかく、グリーンが良いコース(速い方が楽しい)。
有名設計家のコースが全て面白い訳じゃない...2サムで割増料金を一人3000円以上とるような西那須野やホウライみたいなコースは「二度と行かない」。
昼の待ち時間は1時間以内、あんまり混んでいるコースも嫌だ。
今は偉そうにコース評論家もどきの戯言は言いたくない...コース風景や借景で季節の変化を味わいながら、「小さな旅」を満喫出来るコースならどんなコースだって面白い。
トリッキーなコースも、いろんな番手が使えると思うならそれなりに面白い...ただし、足がつりそうになるコースは遠慮するけど。

そうそう、いい加減に楽しむためにはどんなに叩いても怒らない、反省しない、落ち込まない。
言い訳上等、悪いのは自分じゃない。
楽しみに来ているんだから、楽しくない事はすぐに忘れる。
良かった事だけ、グッドショットだけ覚えて帰れば、むしろゴルフは上手くなる。

昼食付きのコースがほとんどだから、普通に食べられれば十分...飯食いにゴルフ行く訳じゃ無し。
あえて言えば、ゆったり出来る風呂があれば...温泉なら最高だ。

そうしてそうして、ゴルフが終わった後の帰り道。
景色の良い所とか、旨いもののある所とか、お土産に良い酒の肴がある所とか、寄り道を楽しんで帰りたい。

まあ、根がいい加減だから、こんな考えもいつ変わるか判らないけど。
...ゴルフ楽しむ心が柔らかければ、まだまだゴルフは楽しめる。