ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2016年マスターズ 2日目

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流石に毎日朝4時起きは眠くて、ちょっと昼寝したらこんなに遅れてしまった。

試合は面白い。
やはりゴルフは風が吹くと面白い...多分、ゴルファーの持っている全ての能力を試されるからだろう。
飛距離やショットの正確さだけではなく、刻々変化する自然への対応力と言うのは、風の強い時程その差が出て来るように思える。
今回の1日目2日目のような強風の時は、きちんと打ったにもかかわらず予期せぬトラブルに巻き込まれる事は普通の事で、そのトラブルに対応するそれぞれの名手達のアイデアや技術や運動能力、それを実行する勇気や慎重さは見ているものを普段の何倍も楽しませてくれる。

スピースが落ち着かない。
マキロイが浮ついていない。
試合はあと二日、この二人を中心に動いて行くんだろうけれど、今回は面白い脇役が多い。
日本人には松山英樹の活躍が楽しみだろう...ショットの安定性、アプローチの巧みさがその健闘を支えているけど、あと二日でどのくらい「入れごろ」のパットを入れられるか、だろう。
自分的にはまだ早い気がするが、「勢いに乗ったとき」に勝っておかなければそう言うチャンスは二度と来ない、と言う事も良く目にして来たので...ラックの連続にも恵まれたりして勝つのもアリだから期待したい。

考えさせられるのが、18番のティーショットのミスで「トリ」を叩いて3アンダーからイーブンに落ちてはしまったが、それ迄はスピースさえ凌ぐ安定感があったアマチュアデシャンポー。
なにより、全て同じ長さに揃えたアイアンのキレが素晴らしい。
イデアとしては以前からあったけど、彼のゴルフを見ていて「あれはアリかもしれない」と言う思いが強くなった。
特に腰に不安がある自分は、ショートアイアンやウェッジのショットは短いパターのパッティングと同じく「痛くなる前に打ってしまえ」と思っている程なので、全てがもっと長いシャフトで同じ長さなら今迄とゴルフが違って来るのではないか?
調整の仕方は詳しくは知らないが、前傾角度が同じで、おまけにMOIマッチングでもしていたら「振り心地迄同じ」と言う事になる訳で...これって、何とも魅力的な事じゃないか?
GDOの記事では、「ヒッコリー時代のB・ジョーンズのアイアンは全部殆ど同じ長さだった」ということだし、これは現代のアイアンに革命を起こす事になるかもしれない。
デシャンポーのゴルフ自体も、スピースに決して負けてなかったし...このアマチュアは大変な伏兵かもしれない。

そして、二日目と言う事はカットされるものが出る日....T・ワトソンが引退した。
インタビューで「予選突破が目標では、出てもしょうがない」と。
そして、「本当に寂しく感じるのは、来年この時期にマスターズに出る為の練習をしない事」
「フェアウェイの外から、フェアウェイを歩く選手を見た時だろう」と。
また一つ時代が終わり、そしてもうひとつの時代も...ミケルソンもなす術も無く消えて行った。

しかし、いいパンチショットを度々使うSh・ローリーもガルシアもD・ジョンソンも4打差にいるし、「怪人」カブレラは6打差、スネデカーは3打差にいる。

3日目はムービングデイ...今日とは一転して攻めまくる名手達の中で、一体誰がゴルフの女神に好かれるのか?

....寝不足もあと二日。
いつもより楽しみなマスターズだ。