ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2016年マスターズ 1日目

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マスターズの初日と言うのは本当に華やかなもので、これぞゴルフシーズンの幕開けの「お祭り」と言う感じがする。
その理由の一つが歴代の名手達に寄るオナラブルスタート...しかし、オナラブルスターター達も年をとった。
パーマーはスイングをせず、ニクラスとプレーヤーがショットした。
そのショット...ニクラスもさすがだが、プレーヤーのインパク音の素晴らしさに驚いた。
全盛期からトレーニングで身体を鍛え、パーマー・ニクラスに体格で劣る点を鍛え上げた筋肉で補って来た「元祖アスレチックゴルファー」は、未だにそんじょそこらの若いゴルファーには負けないスイングを維持している...見習いたいものだけど、オレみたいな俗物変態ゴルファーにはとても無理。

スコア的にはスピースが飛び出して6アンダーでトップだけど、このスコアは明日以降のラウンドでどんどん変わるものだから、優勝がどうとかはまだまだ判らない。
それより初日には色々なドラマが生まれ、「ゴルフは人生」と感じさせられる事が多くて実に面白い。

一番驚いたのはエルスの1番の7パット!
僅か50センチの距離を、不思議なくらい同じ方向に外す...カップの左側をただ行ったり来たり...
最後は片手で打った30センチをカップに蹴られての7パットだから、ちゃんと構えて打ったのは5回。
これは、どう考えたって精神的なモノが原因だろう...と言う事はかなり重症のイップスと言う事なのか?
それはつまり、アンカリング禁止の影響をまともに受けたものなのか?
しかし、1番で7パットのあと、トータル8オーバーに抑えた精神力は「さすが」だと思うんだけど。

意外だった事がもう一つ。
あれだけマッチプレーで圧勝する強さを見せたJ・デイの「脆さ」。
アウトでショット良し・パット良しの31のスコアから、15番で3オン3パットのボギーにした後、16番で池ポチャ3パットの6、その後も連続ボギーでイン41!
彼の優勝する可能性が高いと思っていたが、取り消し。
マキロイはその実力通り、2アンダーはまずまず...かっての大逆転負けの記憶が残っているだろうから、じわじわと追い上げる方が勝つ可能性は高いはず。

面白い存在が、S・ローリー。
11番で見せたパンチショットは、実に美しい弾道でピンに絡んで行った。
こういうショットを打つゴルファーは好きだなあ。
ヒゲと突き出た腹で中年の雰囲気が溢れているけど、まだ実は20代と言うアンバランスさも面白い。

個人的に応援しているのは、「怪人」カブレラ
プレー振りも好きだし、なによりマスターズを楽しんでいる雰囲気がいい。
がしかし、いい調子だったのに15番の9は無いだろう...池に2回も入れなくたって。
あれがパーなら3アンダー、勿体ないったら無いが、それがカブレラ
明日を無事乗り切れば、台風の目になると思っている。

ああ、朝の4時から見ているもんだから、眠いったら無い。
でもあと3日、春の祭りを楽しみたい。


そうそう、一つ文句がある。
松山が頑張っているのは勿論応援しているんだが、まだ沢山の魅力的なプレーヤーがラウンドしている最中に、延々とラウンドが終わってお喋りしながら練習している松山を映し続けるのはやめてくれないか、TBS!
オレは松山のおしゃべりを見る為に早起きしてるんじゃない...「マスターズ」を見る為に早起きしてるんだ!
わざわざ松山の姿が鬱陶しくなるような映像ばかり流すなんて、逆効果でおかしいと思わないか?

追記
エルスのパット数...PGAの記録では、3オン6パットの9がこのホールの記録だと言う事で、「6パット」に修正します。