ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2018年全米オープン2日目

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ラッキーアンラッキーとか不公平というものが、本当は他のスポーツよりずっとあるのが実はゴルフ。
試合時間が長いために、1日の天気の変化を非常に受けてしまうし、飛距離やパワーが酷く差があるのに、クラス分けがない無差別級格闘技みたいなのがゴルフ試合本来の姿。

今年は天気が不公平。
運の悪い選手は1日目も2日目も悪い天気の時間帯にプレーすることになってしまい、運のいいやつは2日間とも好天に恵まれる。
2日目は早いスタートの組は強風と雨と寒さの三重奏、遅いスタートの組はそよ風の吹く穏やかな晴天だった。
その早い組でスコアが伸びなかったのが、タイガー。
「もし天気が荒れたままだったらカットラインは10アンダーまであった」と言うのが、午後はすっかり好天になってしまって予想よりスコアが崩れず、カットラインは8オーバー。
これだって相当酷いスコアだが、アンダーパーが一人だけと言うのは全米オープンらしくてお面白い。
タイガー・ウッズは天気の面でアンラッキーだったけど、唯一のアンダーパーでトップにいるのが同じ組のダスティン・ジョンソンと言うんだから、しょうがないっていえばしょうがない。

悲劇のドラマを作ったのが、ジョーダン・スピース。
悪天候とパットのミスで崩れに崩れて11オーバーから、13・14・15・16の連続バーディーで7オーバーまで戻して予選通過確実にまで戻した。
それが17番でボギーにして8オーバー、これは予選通過ギリギリで18番パーなら通過...ティーショットフェアウェイ、セカンドはピンを挿していったがややオーバーしてバンカーへ...と思ったらボールはバンカー縁のラフで止まる。
難しいライからチャックリしてショート、残り3mのパットが外れて9オーバーで...予選落ち。
「これを入れれば予選通過」なんて場面でのワンピンちょっとのパットなんて、考えられる限り最悪のパットだよな。

マキロイは1日目10オーバーから一時は14オーバーまで落としたが、後半天気が良くなって4バーディー...でも10オーバーで予選落ち。
かってのチャンピオンが、調子が悪くもないのに3年連続予選落ち、とかね。

他にカットされたの大物は、B・ワトソン、j・デイ、S・ガルシア、M・カイマー...それに1日目調子が良かったM・クーチャー等。

天気の面を考えれば、この時間帯に4アンダーで回ったD・ジョンソンが一番の優勝候補なんだろうけど、このコースは1ホールでの大叩きがあるのでまだわからない。
なんてったって、急傾斜だらけのグリーンにボコボコと揺れながら転がる「雀の帷子グリーン」は「パットの調子は神様まかせ」とも言える状態だから。

つまり
「ゴルフの女神の気まぐれで、たまたまウィンクした方に居たゴルファーが勝つ」ってことだ。