ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

摩訶不思議!!

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梅雨時とは言え過激な天気が続いている。
例によって道の駅でお楽しみの前夜泊をして、早めにコースに着いた。
そこで風太氏とホワイトタイガー54さんを待っている時に、その日コンペをやるらしいグループの会話が聞こえて来た。
「昨日家に着いて車庫にクルマを入れた時、ものすごい雹が降って来てあっという間にクルマのドアが開かない程積もった!」
「車庫から家の玄関まで行けなかったんだ!」
「あんなに雹が積もるなんて生まれて初めて知ったよ!」
そんな話で盛り上がって大騒ぎ。
上の娘の住む町でも大雨であちこちで水が溢れたと、前夜下の娘がメールでやり取りして騒いでいた。

この日の天気は、ネットのいくつかのゴルフ場ピンポイント予報サイトで「曇りで急な雷雨がある」と一致していた天気だった。
近くの筑波山を始めとする山々も厚い雲で全く見えず、四方にはいずれも暗い雲が重なっている。
一緒にまわるのが、ボナリでは雨予報を晴れ間ありの曇りに変え、台風直撃の予報の時には台風をスライスOBさせて晴れにしたホワイトタイガー54さんと、最近はずっと「晴れ男」を自負している風太さんとはいえ....さすがに今日のこの状況でこの雲では雨は避けられないだろうと覚悟はした。

ゴルフコースは、JGMゴルフクラブやさと石岡コース....ロイヤル国際とかやさとロイヤルだとか短い間に名前が2回も変わったのでカーナビなんかには違う名前でしか載っていないコースだ。
ここで昨年12月に開催された、仕事をしているニッカンゲンダイのオープンコンペに風太さんWT54さん、喫茶店のマスターとの4人で参加した。
それぞれそれなりの成績で賞品はゲットしたけれど、その中で行われたじゃんけん大会...勝った人には一組分平日ご招待のプロがプレゼントした優待券。
ここで生まれて初めてじゃんけん大会優勝をしてこれをゲット、この優待券の使用期限切れが6月末なので、この日のラウンドとなった。

自分にとっては30日の漫画家コンペに向けての調整のつもり(思った以上に左手の中指・薬指・小指の捻挫の治りが遅くて、練習は全然していない)。
普通なら天気予報を見てからラウンド日を決めるのだけど、お二人とのスケジュールを合わせて「この日しかない」となったので...雨もあり得ると思っていた。

大体、超晴れ女のWT54さんが自分でも雨だと思って雨用の帽子しか持って来なかったというのだから(笑)。
それなのに4人揃って練習グリーンに出て行くと、その真上の空が急に晴れて行った。
日差しさえ射し始めて来たので、慌ててWT54さんも風太さんも夏用の帽子を買うくらい(笑)。
この日のコースコンディションはスタート前にキャディーさんが「昨日の異常な大雨で7番ホールが水没してしまったので、インを2回まわる事になります。すみません。」と。

確かにスタートしてみると、バンカーは池になっているか砂が流れ出して地肌が見えている所ばっかり...
私は全くクラブを握っていなかったので、やっぱりスタートホールは引っ掛けチーピン2連発。
このところのラウンドはチーピンから始まって、だんだん良くなって行って、ラウンド後半は左手が握れなくなってボールが抑えきれずに右に飛んで行く、の繰り返し。
いろいろと練習出来てよかったが、弱点は解消されず...

それにしても、奇跡と言うか、神懸かりと言うか、摩訶不思議と言うか、ウソだろ!と言うか...
ホールを歩いて、ふと空を見上げると...そこには青い空が輝いている!
しかし、いつもそれを囲む様な入道雲が四方から黙々と湧き上がっているのが見える。
右を向いても白い入道雲のてっぺんが輝いている...が、その下には暗い色をして厚みのある雲が重なっている。
左からは速く流れる厚い黒雲の向こうにやはり立ち上がって行く入道雲が見える、後ろからは暗い厚い雲がだんだん近付いて来るように見える、前からも横に流れて行く黒雲が切れ目なく続いて間もなく大粒の雨になる様な気配を寄せてくる。
そして近くで雨が降っているのを知らせるような、涼しい突風があちこちから吹いてくる。
あげくの果て身は右の雲からは、ゴロンゴロンと言う低いうなり声が起きてだんだん近付いてくる。
と、それに呼応するかのように左の雲からも遠く「ゴロゴロゴロ...」という音が響く。

...我々は、いつ雷が近付いて来て警報のサイレンが鳴るかびくびくしながらショットを打つ。

なのに、何故かプレーしている我々の周りにはまるで夏の日差しの様な太陽が、ずっとちりちりと射しているのだ!
周りには、ひっきりなしに低い黒雲が流れ、入道雲がそびえ立ち、暗くなった雲の間から腹に響く雷鳴が轟き、時折大粒の雨粒が落ちてさえ来るのに...それもただの天気雨になって、ここだけは強い日が射して肌を焼いて汗をかかせる。

まるでハリウッド映画のCGの場面の様だ。
黒い雲に囲まれた、頭上だけの青空がまるで嘘くさい(笑)。
この不思議な天気は、ちゃんと我々がホールアウトするまで続いてくれた。
心配していたラウンドも、水没した7番ホールを特設ティーでやり過ごして無事IN-OUTでラウンド出来たし、雨の影響以外ではコースコンディションは良かった。

(...そしてお風呂後にレストランで一服して、コースを出て家に帰り始めたらたちまち強い雨の中に突っ込んだ。)

WT54さんと風太さん、本当に何か持っているのかも知れない。
お二人ともそれぞれゴルフでは非常に安定していたプレーを見せていた。
WT54さんの連続バーディー、風太さんのキレのあるベタピンショットは一緒にプレーしていて実に楽しい。
今年これからの彼等のゴルフ...風太さんのクラチャン挑戦や、WT54さんの大物食いゴルフは期待出来るだろう。

うちの奥さんの怪我の光明の「テンフィンガーグリップ」は、インパクトの正確性を高めてゴルフが面白くなったようだ。
私は、やはり左手の指次第...30日はちょっと苦しいか...

晴れ女と晴れ男、本当にいるもんだ。
こう言うのを神通力だとか、超能力だとか、念力だとか、サイコパワーだとか言うのだろうか?

晴れのゴルフをしたいなら、彼らをお誘いする事を是非お勧めする...本当に、「神懸かり」なんだから。