ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

第100回バレンタインカップ記念忘年会

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25年前は、30代後半の漫画家やイラストレーターが中心の会だった。

あれから25年、その後続いて参加して来た漫画家達が盛り上げて、年4回...100回目になる記念コンペが来週開かれる。
その前に区切りとしての忘年会でもしようという事で、昨夜記念忘年会が開かれた。

25年前の写真と比べると、みんな公平に年を取ったものだ。
それなのに、遊び心は変わらない...というか、何時までたっても落ち着いた大人になんかなりきれない、少年のような(中身の話ね)騒ぎっぷり。
...写真を見て、思いっきり真剣な表情でパットをして、結果に一喜一憂しているゴルバカっぷりがわかるだろう。
世間から見れば、みんないい年したオッサンばっかりなんだけど。

それぞれが漫画家として、原作者として、イラストレーターとして20年を遥かに越える年月を生き残って来た者達。
明日食えるかどうかがなんにも保証されない世界を、腕だけで生き残って来た者達同士だからこそ、こうして会うと「お~、元気でいたか!」と喜べる。

仕事が無くなって消えた者がいる。
仕事がありながら、無理を重ねて病に倒れて逝ってしまった者がいる。
大きく名前が売れた者がいる。
地味に、けれど堅実に仕事を続ける者がいる。
近いうちにブレークする者も、きっと中にいる事だろう。
そんな作家達が30人弱、こうして集まって子供のように騒いで楽しむ。

...漫画家コンペといえば、既に名を挙げた巨匠達のコンペが世間に知られている。
そういう方々は、名前を言えば国民の殆ど全員が知っているような著名人ばかり。
そういう人達は、我々からしても雲の上の存在のようなもの。
それに比べれば、このコンペの参加者はあまり世間の人に知られていない。
勿論みんないい仕事をしているからこそ、何十年も仕事を続けていられるのだが...国民的な人気作家とは言い難い(ただし、それぞれの得意分野では有名な方々だ)。

売れないイラストレーターの自分が言うのも失礼かもしれないが、本当によく一緒にこの時代を生き抜いて来られたものだ。
普段から親しい付き合いがある訳ではないのに、こうして年に数回ゴルフを介して会う事を繰り返す度に、同じ時代を戦って来た「戦友」との思いが強くなる。

あと何年戦えるのか判らないけれど、お互いしぶとく戦って行こうじゃないか...
「とりあえず今度の100回大会は、俺が頂くけど」
...なんてみんな思っているんだろうなあ(笑)。