ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

熱い熱い「オッサン」話(大多喜の熱い夜)

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元は房総半島に住む俺と同じ年の漫画家、松田一輝が同じ房総半島に住む漫画家達を誘って始めた漫画家コンペが「漫房杯」。

そこに漫画家でもなく房総半島に住む訳でもない俺が誘われたのは、数年前...何でも、漫画家の中に「あいつは凶暴で、酔うと漫画家なんか殺されてしまう」と言うデマを飛ばしていたヤツが居て、俺を誘うかどうか随分もめていたらしい。
それが松田一輝やそこに参加する漫画家達が、俺と何度も他のコンペで一緒にラウンドする機会があって「聞いていた話と違うじゃないか」と言う事になり、誘ってくれるようになったと言う話。
そのデマを流していた当人は名前も判ったが、大分昔に他のコンペの宴会でその男が酔っぱらって理不尽なことを言ってハチャメチャになっていたのを、「バカヤロー!、何考えているんだ!」と怒鳴って鎮めたのをずっと根に持っていたらしい。
その男は「先生」と呼ばれていて、そんな風に怒られた事が無かったのが理由らしい。
その辺の事情は、その時現場に居合わせたこの会の同じ年のメンバーも目撃していて、真実を証言してくれたので誤解が晴れて参加するようになったコンペだ。

主催者の他、原作者の小堀洋氏や何人かの同年代以外は、皆50代の脂の乗り切った世代の漫画家達...ゴルフ漫画を描いているものも多いが、一般紙でも活躍中の漫画家も多い。

この連中が熱い!

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コンペが終わった後、漫房杯の宴会に残ったのは21人。
宴会は笑いっ放しの飲みっ放しで10時に終了したが、レイクウッド大多喜のロッジに戻ってからが本当の本番(笑)。
料理屋からの送迎バスを無理矢理コンビニに寄らせて、大量の酒と摘みを買い込み、ロッジのロビーで2次会。
10時過ぎに始まった2次会は、時間が経つ程にゴルフ談義に熱中し、何と12時過ぎても写真の様な「熱い熱い」ゴルフ談義が一層燃え上がる。
特にこの日は熊本からダイジェストで連載中の「とんぼ」の原作者、川崎健氏も参加していたので、細かい技術論迄深く深く話し込み(彼は元研修生)、彼に教えを乞う50過ぎの漫画家達のゴルフにかける情熱は疲れを知らない。
川崎氏もその情熱に応えて、更に判りやすく細かく誠実に教えてはいるが、何せ相手は酔っぱらいの中年男...どこ迄理解出来たんだか、明日迄覚えていられるんだか(笑)。

でも、なんだか凄く嬉しくなった。
こんな熱い光景を見るのは何年振りだろう?
俺達もゴルフに燃えていた頃は、あんな風に疲れを知らずにゴルフの話に熱中していた。
下手なままなのが我慢出来ずに、ひたすら上手くなってゴルフを楽しもうとしていた。
上手くなればゴルフの違う魅力をもっともっと深く理解出来ると信じていた。
今と違う景色をコースで発見出来ると信じていた。

...もう、何年前の話かなあ。

疲れを知らずに熱く話し込み、身振り手振りで理解しようと勤め、判ってもらおうと努力する...そういう仲間が居る事がどんなに幸せな事か。

酔っぱらった頭で思っていた。
君等は今どんなに楽しい時間を過ごしているのか、判っているのか?
覚えておけよ、こんな夜を。
忘れるんじゃないぞ、熱く語り合ったゴルフ仲間を。

オッサンになっても、ジジーになっても、その時間は人生の宝物として残るんだぞ。