ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

選挙が終わって...

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ここは、政治的な話題はなるべく避けるようにしているブログなんだけど。
世の中の動きになんの関係もなく、ただゴルフを楽しんでいられるような身分じゃない我が身にとって、マスコミの論調と身近に感じる空気の違いは言葉にしておかなければならないだろう。

我々普通の中層以下の日本人というものは、政治的な事でも、思想的な事でも、宗教的な事でも、基本的に争いは好まない。
食べて行けて、ちょっと遊ぶ事が出来て、四季の移り変わりや時の流れの儚さを感じるほどの余裕があれば、何も文句は言わずに暮らして行く...そんな国民なんだと思う。

そこにあの大地震があり、原発の事故があり、グローバリズムの一環とやらで規制緩和を求められ、今までの暮らしを続けて行けなくなるような事態が続けて起こった。
TPPというものに加入するかしないのか...これが国家の将来を左右するものだと言われても、普通の人達には殆ど具体的な説明もない。

それだけの争点がありながら、この総選挙の結果はそんな事で決まった訳じゃないのが問題だと思える。
自民党の圧勝。
それは、熱狂的な勝利ではなく、冷めた消去法の上での勝利である事に誰もが気がついている。
...不思議な事に、この消去法の選挙に大きな影響を及ぼした事柄をマスコミは強く伝えない。
我々の周りに聞こえる声は、消去法で消して行った要素は原発でも、復興対策でも、TTPでも、消費税でもなかった。
あちこちで呟くように小さな声で聞こえたのは、両隣の反日教育をしている国の事。
特に友好国の看板を掲げながら、国の象徴の存在までを嘲り侮辱した大統領と、大使館にトラックで突っ込んでも軽い罪にしかならない反日無罪の自称先進国という隣国の姿。
そして、どんな反日暴動をして略奪行為をしても、反日なら許される自称超大国の姿。
どちらも徹底した反日教育のために、未来永劫仲が良くなる事はない隣国なのに、そこに媚を売り利権を得ようとして国を売る政治家達の姿に、国民はNOと言いたかった。

結果は、一番はっきりとそれに「NO」の姿勢を打ち出していた、自民党安倍総裁の圧勝。
でも、この結果は盤石のものではない。
半年一年のうちに、期待を裏切られれば簡単に離れて行く程度の「民意」という奴だ。
気をつけなければいけないのは、そうした国民の気持ちであっても、決して戦争を望んではいない事。
我々は好戦的では絶対にない。
ただ、自分の連れている恋人や奥さんや娘が暴漢に襲われた時に、抵抗し戦わない者はただの卑怯者であって、生きている価値もないクズだ。

望むのは、国としての誇りを持って、毅然として意見を表明する大人の国家。
自分の懐に入れる金の計算ではなく、国のために身を捨てる事の出来る政治家の姿。

ただし、この民意はネット上での過激な意見のように、在日の人々あるいは国内にいる外国人の排除を意味するものでは決してない。
そういう偏狭な人種差別もまた、本来の日本人が好むものではない。
普通の国民である我々は、無駄な争いは好まず、仲良くして行けるものならのんびり一緒にお茶を飲み、酒を飲んで、季節の移ろいを愛でていたいのだ。
誰とだって、仲が悪くなって不愉快な思いなどしたくないのだ。

...難しい舵取りではあると思うけど、それを承知で国民は自民党にもう一度やらせてみようと思ったんだと思う。
一度は挫折を経験した政治家に、期待はしている。