ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

見た!金環日食!

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昨日のゴルフの疲れと、治り切っていない風邪のだるさで、泥のように眠っていた。

そこへ
「雲が切れたわよ!」
の声。

昨日の夜の天気予報でも、関東全域は雲がかかり、多分日食は見る事が出来ないだろうと言っていた。
しかし、もう生きている間には見る事が出来ないだろう「皆既日食」。
昨晩はもったいないゴルフを反省しながら酒を飲んでいて、雲が切れて見えそうだったら起こしてくれと朝の早い奥さんに頼んでいた。

「見える!」の声で、なんとか起きようと身体を動かすと、そんなに力を入れてはいなかった(入らなかった、とも言う)ゴルフだったのに、身体のあちこちが筋肉痛になっていて腰も重い。
多分、まだ治り切っていない風邪のための身体の痛みとも思うが、なかなか起きあがれない。

それでも、やっと起きて這うようにして日の当たっている所へ...
買っておいた日食眼鏡を受け取り、覗いてみると...太陽の右上部分が欠けている!
「おお!」という声と同時に「痛え!」
左足に、柚が抱きついて噛み付いている...ドタバタと起きて行ったのを、遊んでくれていると勘違いしたらしく、戯れついて離れない。

それからしばらく、雲に見え隠れする太陽を見ていて、7時半過ぎに遂に太陽がリング状になった!
生まれて始めて生で見る、皆既日食のリングだった。
日食眼鏡から目を離して周りを見てみるが、想像していた程暗くなってはいない。
ただ、気温が下がって、吹いている風が涼しくなったのを感じる。

あちこちから人が出て来て「うわー!奇麗!」とか、「リングになっている!」とかの歓声が聞こえる。
完全な同心円になってから、少しずつずれて行く。
見た感じは、完全なリングより少しずれた時の方が美しく見える。

ずいぶん長くリングだったように感じるが、実際は短い時間だったんだろう。

なんだか興奮して日食を見ていたために、木漏れ日に現れるリング状の光を見損なった。
昨日はそれも見るつもりだったのに、すっかり忘れてしまった。

「見る事が出来て本当に良かった」なんて幸せな気分になる。
こんな天体ショー、もう見る事は出来ないんだろうなあ。

いつの間にか、身体の痛みもだるさも消えていた。