ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

サファリは、もうダメだ...

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サファリで引っ張り過ぎたと思う。
でも、それだけ思い入れの強かった車なので、口惜しさも大きかった。
まして、始めて買った新車、借金して無理して買った車だったし。

メーターが動かなくなった前後から始まった、「サファリに見切りをつけたトラブル」を、書く。

まず、家族で出かけた秋のドライブの帰り、夕方から降り出した冷たい雨が土砂降りになって来た。
東北道に入ったのは矢板インターからだったか...
料金所で通行券をとるために、運転席の窓を開けてカードをとった。
そして走り出して窓を締めようと、スイッチを入れる...動かない。
土砂降りの雨の中、高速を走り出した車の運転席側の窓は全開になったまま、いくらスイッチを押しても閉まらず、雨風が車内に吹き込んでくる。
子供たちや奥さんも悲鳴を上げる。
「寒い!」「冷たい!」。
しかし、高速道を走り出した車を途中で停めるわけにもいかず、ビニールシートやタオルをかぶらせて次のインター迄走る...運転している自分は全身ずぶ濡れで、寒さに震え、頭も痛くなってくる。
最初のインターを降りて、やっているガソリンスタンドを見つけて事情を話し、窓を閉めようとする。
結局、1センチ程出ている窓ガラスを男3人で無理矢理引っ張り上げ、いろいろなもの挟み込んで固定するしかなかった。
翌日、サービス工場に持ち込んで修理させる...「わりと故障する所なんですよ」
「他の窓は大丈夫なのか?」
「そう度々起こるわけじゃありません」

...半年後、後ろ側左の窓が落ちたまま上がらなくなった...やはり雨の中、観光地で。
この時は車の修理工場を見つけたので、事情を話し、ドアの内側を剥がして窓を閉めたままに固定して貰った...帰宅後、工場に持って行って文句を言うと
「モーターの調子が悪くてギアがナンタラカンタラ...」
「ともかく、他の窓が2度と落ちないようにチェックしてくれ!」

...数ヶ月後、今度は夏の雷の中、助手席側の窓が「落ちた!」
電話で近くのニッサンの工場を探して、「すぐに直しに来い!」
...そうは言っても、雨の中濡れながら(ゴミ袋をガムテープで貼付けて窓を塞いで)、その工場に行き、応急修理させた。
当然、帰ってから工場に持って行き、くどい程念を押した。
「3つの窓が順番に、落ちたまま戻らなくなるというのは、何が原因なんだ?」
「まさか、次ぎに残った窓が落ちるなんて事、無いよな?」
「絶対に、残った後ろの右側の窓が落ちないようにしてくれ」

...で結局、半年後にその残った後部の右側の窓が落ちた。
やはり、旅先の天気の悪い時に。

漫画じゃあるまいし、どういう事なんだろうと思う。
一つ壊れれば、その原因を見つけて、他の同じような場所が壊れないようにするのが当たり前の事じゃないのか?
まして、4つの窓は同じように電動のモーターとギアで上下させるシステム。
修理した窓はその後落ちないのだから、まだ落ちてない窓も落ちないようにするのが普通なんじゃないだろうか。

つくづくニッサンという会社に失望し、サファリが大ハズレの車だったという事を認めるしか無かった。
そして、このあとどんなトラブルが起きるのか判らないし、工場の技術も信用できないのだから、このサファリをゴミ箱に捨てるような気持ちで、乗り換えるしかなくなった。
しかし、自分の中では、ジムニーランクルと来て、サファリは「頂点の車」。
他の4駆に乗り換える気にはならない。

ではどうするか...

このとき気持ちは決まっていた。
実は、もしサファリが完璧な状態であったら、屋根を切り取ってキャンピングカーに改造する事を考えていたのだ。
自分は、スポーツカーや、ベンツやBMのようなドイツ車に興味はあまり無かった。
「車は悪路でも走れなければならない」
「車は壊れ難いものでなくてはならない」
「車はガソリンを大食いするものであってはならない」
「車は、基本道具である...飾るより使い倒すものでなくてはならない」
なんて考えがあった。
そして、車に乗り続けているうちに、
「車は、自由な旅をする最適な道具である」
という考えが強くなり、「車中泊」が自由な旅の手段として一番適していると確信するようになった。

そうなると、自分の車遍歴の最終兵器は「キャンピングカー」しかなかった。

しかし、まず大問題はお金....どんなキャンピングカーも安くはないが、安全性と快適性を考えればある程度高額になるのは必然。
おまけに自分は考えていた...キャンピングカーだって、4駆でなくてはならない。
すると、キャンピングカーの姿が具体的になって来た。

...ベースのトラックはいすゞエルフの1・5トン車、で4wd。
1・5トン車はやや非力なのだが、それ以上大きいととんでもなく高額になり、とても手が出ない...と(言っても、これでさえ充分に高額でとてもお金は足りないのだが。)

とりあえず、動き始めた。