ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

第1回ヒッコリーマスターズ

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ヒッコリーシャフトのクラブを初めて打った人は、例外無く「何だこれ!」「え?気持ちいい!」と言う。

今回初めてヒッコリーマスターズなるものを、ダイナミックゴルフ成田コースで開催した。
このコースは、基本100ヤードから170ヤードのパー3と(一ホールだけ短いものがある)、300ヤード前後のパー4がある12ホールのコース。
思ったよりも地形に変化があり、立体的で打ち上げ打ち下ろし、ドッグレッグなど、いろいろなテクニックを楽しめるコースだった。
実際にヒッコリーだけでプレーしてみると、殆どの人が勝馬企画の阿部氏が持って来てくれたクラブを借りてプレーしているため、このくらいの距離がいろいろとヒッコリーをコントロールして打つのに最適なコースだと確信した。
もし400ヤードのパー4だとか、600ヤードのパー5があったとしたら、とてもヒッコリーを楽しむなんて訳にはいかないだろう。
(壊れるのが怖いから)フルショットを打てない、悪いライから強く打てない、それに今のアイアンに比べてほとんどのヒッコリーシャフトクラブは圧倒的に距離が出ない...そんな状況では、普通のコースでのプレーは苦痛の方が多くなってしまうだろう。

さて、このコース、ホールの眺めや造形は面白い。
が、一番残念なのはグリーンがコーライということ。
グリーンの傾斜の変化はあって面白いのだが、自分が真っすぐ打ってもちゃんと転がらない。
右に左に上下に跳ねながら、予想もしない方に転がって行く...今日の自分は1メートルから50センチが1回も入らなかった。
しかし、そんなグリーンでも、ちゃんと厳しいのを悉く入れて行く人も居るんだから、これは腕によるとも言える...自分は0点。

そしてもう一つ残念なのが、ティーが全てマットということ。
しかし、これもホールに変化を付けるために、まず日が射さない変わった場所にティーグランドを作っているために、やむを得ないとも言える。

雨は前日からずっと降り止まず、弱くなる事も無く、グリーンには川が流れ、カップには水が満杯となり、カップインすると「ポチャン」という。
あちこちがカジュアルウォーターとなり、雨具を持たない自分は帽子はグチョグチョになって庇から水が垂れ続け、上着はずっしりと水を吸って重くなる。
持っているものは全て...バッグもクラブもボールも、何もかもがびしょ濡れになり、グリップはどうやっても滑る。
ヒッコリーで遊ぶのでなければ、絶対に続けていないだろう。
そのヒッコリーも濡れて大丈夫なのか訊けば、むしろカラカラに乾いているよりも折れ難くなるんだと言う。

そんなこんなで濡れネズミになりながら24ホール。
それでも、ヒッコリーを初めて使った人達は、楽しそうにその感触を語る。
ラウンド後のパーティーはそんな話で盛り上がる。
これで遊んだからといって上手くなる訳ではないと、みんな感じながらもこれを知って良かった、と言う。
1本のクラブで、ボールをコントロールする面白さ、距離をコントロールする面白さを、上手い下手関係なく、みんな自然に考えてやってみた、と。

...雨で、コーライで、普通なら絶対やらないこんな状況で、それなりに楽しむ事が出来た。

ただ、使ったヒッコリーが借り物であったので、安く譲ってもらえるならヒッコリーのクラブを買うつもりだったけど、私が使えると思って選んだクラブはどれも「高い奴」なんだそうなので、買う事は諦めた。
セベケンさんに、ヒッコリーパターと交換してもらったヒッコリーのニブリックが1本あるので、これを1本入れてゴルフを続けよう。

次は、クラシックアイアン黒トッププロフェッショナルを使うゴルフを楽しむつもり。
ヒッコリーは今日でお腹いっぱいに楽しんだので、そのうちに安いクラブが手に入るまで、しばらくお休み。

(さて、そして...もう雨とコーライは、絶対にゴルフしないぞ!(笑))