ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

上達したければ、1mのパットばかり練習せよ

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「上達したかったら、1mのパットばかり練習せよ」...アーネスト・ジョーンズ。

アーネスト・ジョーンズは、第1次大戦で負傷して右足を失いながらも、大戦後片足ながらもパープレーでラウンドしたと言うゴルファー。
「Swinging into Golf」を1937年に出版して評判を得た。

1mのパット。
こんなゴルフをやったことのない子供でも入れられるパットが、実はゴルフにおける全ての上達のポイントなんだという。
1mのパットなんて、ゴルフを始めた当初はそんなに難しいなんて思わなかったはずだ。
だが、ゴルフを知るにつれ、プレーを続けるにつれ、その距離のパットの難しさを感じて来たはず。
それは「入れるに十分易しく、外すに十分易しい」距離。
そしてそれは、ゴルフの特徴である「技術に精神状態が大きく影響する」プレーそのもの。
その証拠に、古今のいろいろなパットの名手でさえ、「自分が1mのパットをいくつ外したか数えきれない」と言う意味の言葉を沢山残している。

この1mのパットを100パーセント沈める自信があれば、ゴルフのプレーは劇的に変わる。
アプローチや、ファーストパットはグリーン場の半径1m(直径2メートル)の範囲に寄せればいい。
そうだとすると、ちょっとライが悪いセカンドショットやサードショットは、無理にグリーンを狙わなくてもいい。
そうなると、ティーショットもOBやワンペナや池にさえ行かなければいい。

すると普通にボギー、パーは確実に撮れるような気持ちになる。

アプローチやファーストパットのミスは、「より小さなカップに近づけなくてはいけない」というプレッシャーに身体が反応して起きる。
1mのパットに自信があれば、2メートルの範囲に寄せればいい「易しい」アプローチやファーストパットとなり、無用のプレッシャーを感じなくて済むだろう。
だから、古今の名人もアーネスト・ジョーンズも、「上手くなりたかったら1mのパットの練習をしろ」と言うのだ。

そして、おそらく世のアベレージゴルファーも殆ど全ての人がこの言葉が正しいのを知っている。

では、何故世のアベレージゴルファーが、いつまでたってもアベレージゴルファーなのか?

答は、この練習をしないから。
理由は一つ。
「つまらない」のだ、この練習は。

1mのパットは、同じ姿勢で、殆ど動きのない運動を繰り返し繰り返し、繰り返し繰り返し.....
およそゴルフの練習でこれだけ単調なものもない。
まだ素振りの方が、体全体を使うだけまし。

普通は20回もやったら、腰が痛くなって、伸びをしてやめる。
これですぐにパットが上手くなったような気もしないし。

このあくびの出る程単調な練習を黙々とやり続ける意志の強い人間だけが、確実に上達の道を歩き続けることが出来る。
これを耐えられない人は、上達を諦めて楽しむゴルファーで満足した方がいい。
どうだろう、皆さんは3日間でも続けられるだろうか。

...自分は無理だった(笑)。