ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

温泉旅行から

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はっきり言って、自分は亡くなった自分の親には何一つ親孝行なんて出来なかったような気がする。
時折、孫を連れて遊びに行くことが親孝行だと思おうとしていただけだ。

そんな自分の両親が亡くなってしばらくの時間が過ぎて、奥さんの母親が90歳でただ一人生きている「親」となると、奥さんんがしたいという親孝行に付き合うことで自分の親不孝の罪滅ぼしをしてる気持ちになろうとしている、のが正直なところだと思う。

「温泉に行きたい」と言うので、どうせなら義母が知っている有名な温泉地に行こうと決めた。
誰でも知っている草津温泉で連泊。
東京からかなり高度が上がるので、涼しいことだし。

もう一つ義母の希望が、「食事はバイキングがいい」ということ。
義母は90歳になるというのにいろいろなことに興味津々で、「いろいろなものが食べたい」「コースで決まっている料理は嫌」、「好きなものを好きなだけ食べられるのがいい」と。
で、食事はバイキング形式の所を予約。

到着して、温泉に入り...あまり温泉には興味がないらしい。
夕食のバイキングは良く食べた。

翌日は天気予報以上の好天で、白根山初め2000メートル級の山々がくっきりと見える。
で、ホテルから見える残雪に興味津々の義母は「雪を触りたい」と。
そこで志賀高原迄のドライブをする事に...途中、「高い所が大好き」という義母のために白根山ロープウェイで往復したり、ドライブインで食事をしたり。
そして、折角だからと白根山のエメラルドグリーンの火口湖「湯釜」を見せるために、火口の上迄行くことに...これが大変なことだった。
駐車場から、火口の上迄行くのに結構な高度を登らなくてはならない。
道は、コンクリートに大きめの石が滑り止めにランダムに埋め込まれた狭い急な道。
駐車場の係員に「車椅子で登れるか?」と聞いたら「絶対無理」の返事。
しかし、何とかなるだろうと車椅子を押して登り始めるが....とんでもない運動となった。
手ぶらで、無料貸し出しのストックを両手に持って登る人達が、休み休み喘いでいる。
車椅子を引っ張って登る我々を見て、「無理ですよ」とか「大変ですよ~」とか。

さすがに3分の一も登らないうちに全身汗だくで、太ももとふくらはぎがつりそうに...
休み休み半分迄行くと、今度は階段。
さすがに車椅子では無理なので、一歩ずつ歩いてもらうことに。
(体重50キロの義母をおぶろうとしたら、膝が痛くて立てなかった...無念)
降りて来る人達が呆れて声をかけてくれる。
...無限に続くような重労働のあと、やっと火口が見渡せる頂上へ。
光景は写真のように、はっきりと残雪や白っぽく光る火口湖が見えて、喜んでくれたのがご褒美か..

下りは下りで、自分が車椅子をこけないように腕と全身でおさえながら、一歩ずつ踏ん張って下りて行く。

もう、両足とも筋肉が震えて...駐車場に降りた時には、さすがにガッツポーズが出てしまった。
この筋肉痛、未だに筋肉の震えが収まらない。

湿原の池の周りに渡された木道も、行ってみたいというので車椅子で行ったが、狭い木道から車椅子が落ちないようにするのに、また両手の筋肉の大運動会...しばらく腕の筋肉と指の震えが収まらなかった。

それも、みんな温泉で寛いで、ビールをひたすら飲んで・・・

二泊三日の温泉旅行から帰る途中、気温19度が、26度、30度、34度と下に降りるに連れて上がって行くのに、いよいよ夏が来ているのか、と...

身体が疲れて重いので、ちょっと休養したあと、日々の暮らしに戻るつもり。
来週はゴルフの練習にでも行きたいと思っている。