ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

太田滝男の漫画

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昨日、雨振り続く一週間の天気予報に、たった一日だけあった晴れマークに合わせてオープンコンペに行って来た。
大好きなオールドオーチャードゴルフクラブのオープンコンペ。
天気が良く、緑濃い季節のこのコースをうちの奥さんにも味合わせたくて、参加を決めた。

今日は(後ほど発表する)漫画には書き切れない、非常に嬉しく驚いた出来事があったので、それを書いておきます。

腰をかばいながらのプレーではあったけれど、天気は実によく、陽射しは夏の強さなのに木陰の涼しさは真夏とはまた違った気持ち良さで、見上げる青空に浮かぶ雲の眺めは「生きてて良かった」まで感じさせてくれた。
そんなハーフのプレーを終えた昼食タイム。
今回もラッキーな事に同伴競技者のお二人は、楽しく上手くボールに触らずマナーも良い。
...その一人K山さんが、あのパーゴルフに連載していた「太田滝男の(新ペリア王への道)オープンコンペ挑戦記」の大ファンで、影響を受けて、オープンコンペに出るようになったと。
それでつい、「実は私がその太田滝男です」と名乗った途端に...
「ええ!!」「うそ!..ホントですか~!」
「ほんとなんですか? 太田滝男さん! ええ~~!」
...「何時もあれを読んで、次にどこに行くんだろう?..このコンペかなあなんて予想してたんですよ。」
「それで、一緒に回りたいなあ...会いたいなあ、なんて何時も思ってたんですよ~」
「いやあ~信じられない..手が震えてます!」

漫画家っていいなあ。
そうつくづく思った。
イラストレーターとして35年も仕事をしていても、誰も名前を知らないし誰にも大した影響なんて与える事は出来なかった。
それなのに4月から12月まで、たった8ヶ月あまりしかパーゴルフに連載出来なかったあの「オープンコンペ挑戦記」がこれほど色々な人のゴルフ生活に影響を与える事が出来るなんて...
勿論、オープンコンペで出会う人達だからオープンコンペ挑戦記が身近だったのだとは思うけれど、一組に一人はあの漫画を覚えている人がいるのに今更ながら驚く(パーゴルフで8ヶ月で打ち切りにされた時には「オープンコンペなんかやってる人がいないから」と...口惜しかったけれど評判が良くないならしょうがない事だから。)
でも、そうして打ち切られた漫画の影響が、3年経った今でもオープンコンペに出ている人達に残っている事に驚き、嬉しく思う。
「あれで、ゴルフを楽しむ方法が見つかったんです」と言ってくれて...
そういう人の中には煩わしい人間関係が嫌な女性も何人かいたし、誰もゴルフ仲間がいなかった人がいたし、平日にしか休めないので4人集まるのは無理という人がいたし、不定期に急にしか休めないのでラウンドする事が難しかったという人がいた...それをあの漫画がゴルフをする方法を教えてくれた、と。

でも、昨日のように「大田滝男さん!」と叫ばれたのは初めての経験(汗)。
「うちの奥さんが喜ぶんで名刺かなにか下さい!」と言われても...そんなつもりが無くて名刺も持ってなかったので、漫画を描いて記念写真を撮って...

ああ、漫画家になれたらよかったなあ...イラストレーターでこんな事は無いもの...これだけ喜んでもらえるなんて、漫画じゃなくちゃあり得ない...
ファンだという人に会うことが出来て、こちらが数倍励まされ力づけられてしまった。
あの漫画は間違ってなかったなあ...と。


(オープンコンペの結果と顛末は、数日後に2ページの漫画を描きますのでそれまでお持ちください。)