ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

忘れられないプロゴルファー...31「ゲーリー・プレーヤー」

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ゲーリー・プレーヤー...「ビッグ3」と呼ばれた、アーノルド・パーマー、ジャック・二クラスと共に一時代を作ったスーパースター。

公称170センチだが、明らかに他の二人より10センチ以上小さな身体を、休むことのないハードトレーニングで鍛え上げて、彼らに対抗していた「元祖アスレチックゴルファー」。
その腕は身体に不釣り合いなほど太く、常に全身を使ったフルショットで力一杯振り抜くスイングは豪快だった。
彼の全盛期を見ることは出来なかったが、日本には何度も来ていて、年をとっても変わらないスイングを何度も目することが出来た。
印象では、どうしてもビッグ3の「3番目の男」という感じがするが、実は彼はジーン・サラゼン、ベン・ホーガンに次いで3番目のグランドスラム達成者(4番目が二クラス)で、実績は二クラスと並ぶようなスーパースターなのだ。

南アフリカの鉱山労働者の子供として生まれ、8才で母を亡くし、成り上がるために14才からゴルフを始めた。
そのためにハングリーさは半端なものではなく、アメリカに渡ってからも上手く強くなるために、ベン・ホーガンやジーン・サラゼン達に食いついて教えを請うことに躊躇しなかった。
身体もその当時から一日の休みもなく、(今でも)トレーニングを続けているという伝説を持つ。

国際試合で100勝以上、メジャー9勝、チャンピオンズツアーでも19勝を挙げている。
最終日、黒ずくめの服装で勝負を賭けることから、日本では「黒豹」、あちらでは「black knight」と呼ばれていた。
彼の本当に彼らしい言葉は
The harder you work, the luckier you get.

タイガーの出現で、ウェイトトレーニングなどで身体を鍛えてゴルフに立ち向かう事が注目されているけれど、元祖トレーニングマニア「ゲーリー・プレーヤー」、半端なアスレチックゴルファーなんかより、ハングリーさが違うだろう。

ああ、自分自身で耳が痛い。