ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

三浦アイアンの試打

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打ちたかった「三浦製のマッスルバック」、ブリジストンのプロイズムを練習場で打ってきた。
今まで使っていたアイアンとどう違うのか、確認のために今メインで使っている「クリーブランドTA-3」(DGS-300)はキャディーバックごと。
他に「クラシック黒トップ」(DーR)、「ヒロホンマ-505」(DG-R400)のそれぞれ7番アイアンを持って行った。
ブリジストン「プロイズム」はDGS-400シャフト。
製法はTA-3は「フォームフォージド」という、軟鉄を鋳造した後高圧プレスをかけるという謂わば軟鉄鋳造鍛造法みたいなもの。
黒トップは、正式な軟鉄鍛造品。
本間は、軟鉄の鋳造。
そしてプロイズムは、三浦流の軟鉄鍛造品。

まず、全体にTA-3と打ち比べてみる。
驚いたのは捉まりの良さ。
はっきり言って、TA-3より捉まるし、曲がらない。
ややグース目の大きなフェースが、マッスルバックと思えないくらいボールを良く捕まえる。
見ないで打っていると、どっちがマッスルバックか判らないくらい。
飛距離も殆ど変わらず、以前のベン・ホーガンパーソナルの時のように、一番手以上飛ばないなんて事はない。
左右の曲がりも少なく、ちょっと芯を外したくらいでは飛距離もそれほど落ちない。
左右への曲げも、割と自由に打てて操作する面白さも十分味わえる。
気になったのは芯を外したときに、TA-3はセミキャビティ部に張られている、VASアイアン以来の「振動吸収パッド」のためか手にはそんなに嫌な振動が来ないのに、プロイズムは芯を外すと金属質の堅い振動の感覚が来る。

これは本間のアイアンも同じ。
黒トップは、なにも振動吸収の機構は無いのに、独特の「モチッ」とした柔らかい感触があり、堅い金属質の振動は来ない。

こうやって打ち比べてみると、材質としてクラシックの黒トップの軟鉄の材質が特別に柔らかいのではないかと思えてくる。

そして自分の感覚では特別に「打感」が柔らかいのは...TA-3...多分裏に貼り付けてある振動吸収パッドの効き目だと思う。(これは後で気がついたのだが、シャフトがダイナミックゴールドのセンシコアだった。これは振動吸収シャフトとか言われていたっけ)
次は僅差で黒トップ。
3位と4位は殆ど変わらないが本間にプロイズム。

打ちやすさというか、易しさという観点から比べると、なんと一番打ちやすく感じたのがプロイズム。
少し受けている、ボールを包み込むような感覚と実際に打ったときの感じが一致している。

ただ、問題が一つ。
TA-3は、US版だから問題がないし、黒トップも大丈夫なのだが、このプロイズムはライ角がフラットすぎるのだ。
多分、ブリジストン製なのでいわゆる日本人向けに企画されているんだろう。
慎重が170センチくらいの人を対象にしていると思われる。
181.5センチの自分が構えると、ショートアイアンやウェッジではヒールが浮いてしまう。
ライ角通りに打とうとすると、青木みたいに低く構えなくてはならない。
残念...ライ角を調整してまで使う気にはなれない...以前の失敗があることだし。

結論。
三浦製マッスルバック...意外と打ちやすくて使える。
感触は結構堅い...芯で打てば問題なし。
背の高い人は、はじめから三浦で合わせて作った方が無難。
プロイズム...これは、手放すしかないなあ。