ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ついに冬の寒さがやって来た

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26日のラウンドは、本当に不整脈の発作が起きなくて良かった。
状況としては、寝不足プラス、足のつりプラス・寒さプラス・ハーフ2時間半を超える待ち待ちゴルフ、そして同伴競技者の素晴らしいゴルフ(なんとグロスアンダーの好漢競技ゴルファー)への対抗心...などの、以前だったら百パーセント不整脈になって途中棄権という流れだった。

そんなことが分かっているから、初めから「そーっとそーっと」「力入れない」「対抗しない」のプレーで行ったんだけど。

しかし、6200yの同じティーからで、他は30代40代60代の元気一杯ゴルファー...いいゴルファーのゴルフを見ていると、本能的に対抗したくなる気持ちが出てくるのはしょうがないだろう。

比べると、やっぱりヒッコリークラブは絶対的に飛ばないし、みんな近代クラブのショートアイアンで乗せてくる150〜160ヤードを、ミッドアイアン(これは届いても絶対にボールが止まらない)や、とんでもショットばかりのクリーク(1wや3wや松村博士の8番ウッドではそんなショットは絶対に出ないのに)で狙って、結局ミスばかりなのが悔しいし...

正直「なんで俺はこんなに難しくて不自由なクラブと、飛ばない止まらないの古い腐った糸巻きボールでゴルフやってんだ?」なんて気持ちはどこかにある。
全然飛ばないし、がっちり打ち込むなんてスイングは出来ないし、重心震度とかトウヒールバランスだとかキャビティーがどうしたとかの理論とは全く関係ない「鍛冶屋が叩いて作った鉄板一枚の小さなヘッド」がくっついたヒッコリーシャフトクラブで、一番新しいやつでも30年以上前の糸巻きボールをひっぱたく...誰に勧めても「そんなのやりたくない」って言うし、たとえやる気になっても道具を揃えて遊ぶまでの準備が大変だから、本気では誰にも勧めない。
これが「変態ゴルフ」と自嘲する所以だ。
実際に少し前に(超久しぶりに)現代クラブでやったハーフは、みんな左巻きボールになって結果は出なかったものの、170〜80ヤードでも普通にアイアンでボールは捕まり、アプローチでもV1はきちんと止まってくれた...とんでもないミスなんて無かった。

でも、今の俺はこれでしかゴルフをやりたく無い。
この飛ばなくて、壊れやすくて、一本一本長さも・重さも・硬さも・ロフトも・ライ角もてんでんバラバラな寄せ集め骨董クラブと、「ただクラブを壊さない為に」という条件でネットで集めた「腐った」糸巻きボールを使って遊ぶ。
1年が寿命という「糸巻きボール」なのに、やっと集めたボールは「30年もの〜50年もの」と言うんだから、すでに中身のゴムは賞味期限を遥かに超えて...笑っちゃうほど本気で「腐ってる」。
でも、文句は無い。
50を打っても、60を叩いても、これが面白い。

「面白い」けれど...俺のヒッコリーゴルフはもうやり始めて何年にもなるのに、全く進歩しない、上達しない。(最近のラウンドの大叩きの原因の99パーセントは、あのクリーク1本の大ミスからだったから、今後良くなる可能性はある)


...20打以上集めたそんな糸巻きボールも、残るは16ダースくらいになった。
これで俺のゴルフ人生が終わるまでには、十分だろうと思っている。


(他の競技志向ヒッコリー愛好者は、今でも作られている一球千円の糸巻きボールや、柔らかいのを売りにしている最新のツーピース・3ピースボールを使っているようだが、これの競技に出る訳でも無い俺にはこの「大昔の糸巻きボール」で90を切ることが大目標...密かなる俺のゴルフの終着目標だ。)