ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2921年の全英オープンが始まった。

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コロナだ、大谷だ、オリンピックだ...の間に、今年の全英オープンが始まった。

今回は、結構多くのゴルファー達がコロナ陽性ということで出場停止になった。
色々な意味で、今年の全英オープンは半端な大会だ。

ただ、今年の中継映像を見ると、ドローンでの撮影が上手くなったおかげで、リンクスと言われるイギリスのゴルフコースの雰囲気がよくわかるような気がする。
「リンクスコース」というのは、元々の意味は「海岸近くの木が少ない比較的平らなゴルフコース」ってことらしい。
当然砂地で、野生の芝やヒースと言われる雑草などしか育たない荒れ地で、人の手をたいして加えなくてもすぐにゴルフコースになり、「神が作ったコース」と呼ばれる名コースも多いとか。
(日本にも「リンクス」と謳ったゴルフコースは数多くあるけれど、そのどんなコースも手入れをしなければ様々な植物がすぐに生えて来て、芝よりも繁茂してしまう「もともと豊かな土地」に無理に「芝しか育たないように加工した」偽リンクスだ。)

今回の全英オープン、ドローンでの打球を追う映像の場面で、上から見たコースの状態が「ああ、リンクスってのはこういう土地なんだ」とリアルに実感できる。

そのコース内の思ったより大きな畝り、フェアウェイ以外のラフの荒れ地振り、グリーンの形状や複雑な傾斜に芝の目...当然「入れちゃいけない」バンカーの恐ろしさも上から見るとよくわかる。

優勝争いに興味は無いが、「自分がもしプレーしたら」ってことを想像しながら見ていると結構面白い。
「あ、ここで俺はボールをロストするな」「ハーフで1ダースじゃ足りないよな」「どこに打っていいか全然わからないから、よくコースを知っているキャディーがいなければ18ホール回るのは無理だ」「これじゃ、最高の季節(多分今頃)以外は遭難するな」
なんて、ラフで苦労する一流プレーヤーの姿を見ながら、酒が進む。

う〜ん、他人が苦労する姿が面白くて、そのおかげで酒が旨いなんて...俺って、酷え人間だな。
なんて、ニヤニヤしながら、あと3日楽しめる。