ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2021年全英オープン 4日目

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今日の朝8時から2回目のワクチン注射があるので、テレビ中継なんて見る気は無かったのに。

...結局コリン・モリカワの優勝シーンまでしっかりと見てしまった。
しかし!
今年の全英オープンは、毎日毎日青い晴れ渡った空にぽっかりと白い雲が浮かび、気持ち良さげに吹くそよ風の中、ゴルファー達は半袖でプレーをしている。
いつもだったら、「一日に四季がある」なんて言われる重く曇った空の下、まるで凍てついた冬の海のように見えるイギリスの海が、今年は海水浴にぴったりの夏の海の見える。
今まで長いこと全英オープンを見て来たけれど、こんなに4日間よく晴れて穏やかな天気の全英オープンを見るのは初めてのような気がする(寒そうな顔が見えない!)。
例年の天気...風や雨や寒さが全くハザードにならず、気まぐれなゴルフの神様の運不運の悪戯に翻弄されることもない。

ミスは「自分が」フェアウェイを外してラフに打ち込む事...これだけのレベルのゴルファー達になると、「飛距離よりも正確さ」という言葉が本当に重い意味を持つ。

優勝した日系4世のコリン・モリカワは、身長175センチでドライバーの平均飛距離も294ヤード(114位_)で、ラームやD・ジョンソン、ケプカ達大排気量の選手達(みんな5000cc以上?)に比べると、体も細くて2000ccの普通車クラスの体力だが、そのショットの正確さを一番の武器としている。
特にピンを狙うショットの貢献度が1位で、いわば「後はパットさえ入れば」という状態でプレーを重ねる飢えた狼のようなゴルファー。
日系というと親近感も湧くが、彼はもう4世であり普通に立派なアメリカ人...地味に見えるがアマチュア時代からの成績も凄いプロフェッショナルだ。

今回の優勝で、モリカワは「全米プロに次いで全英オープン」も「メジャー初出場での優勝」という史上初の記録を作った。
飛距離全盛の今のパワーゴルフツアーの中で、意外にコリン・モリカワはこれから大きく花開く「違う時代を作るゴルファー」なのかもしれない。
常人離れしたバケモノのような変人奇人パワーゴルファーの群れの中で、なんとなく「普通の人」に見えるモリカワがこうした記録をしれっと作って行くのを見ることは、なんだか痛快だ。


しかし、ラームは最後まで獰猛に暴れ回り、ジョンソンもケプカも隙あらばと舌舐めずりし、スピースやウーストヘイゼンが静かに耐える...展開は予想していたよりもずっと面白く、楽しめた。
...あまりに天気が良くて、ニセ全英オープンにしか見えなかったけど。


さて、今年もメジャーは終わり。
暑さとオリンピックとコロナ騒ぎで、この夏の間は(ゴルフなんてとんでもないと)引きこもりしているしかない。
オリンピックには興味は無いし...ああ、秋までどうやって過ごそうか...

 

ワクチン話は後日に。