ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

桜咲く春だけど

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例年より、かなり早く桜が咲いている。
風がなければ、日差しには「暑さ」さえ感じる季節になった。

今年は、まだゴルフは1ラウンドもしていない。
今後の予定も全く無い。
そのために、例年の春のラウンドで必ず爆発的に発症する、花粉症の酷い発作症状に今年はまだ悩まされてはいない。

以前、「三日会わないと飼い主の顔を忘れてしまう猫」と笑われていたうちのゆずは、3週間の入院で会っていなかったうちの奥さんの顔を覚えていたようだ。
退院して帰ってきてから、うちの奥さんのそばを離れない。

彼女の「4週間の入院」の予定に、「料理を覚えなくちゃ」とか、「もう必要のなくなった膨大な資料の山を処分しなくちゃ」、「これから使いそうもないものを断捨離しなくちゃ」、なんてやり始めていた様々な事が、うちの奥さんが帰ってきた事でしっかり中断して、また意志の弱い俺は「今までの生活の流れ」に流され始めている。

欲しくて集めてしまっても、手に入れば「だからなんなんだ」と思ってしまう俺は、今まで集めたものを「捨てる事」をもっと優先しなければ...そのほとんどは俺にしか価値のない(金にならない)ものなんだから。
つい「いつかきっと役に立つ」なんて考えで集めてしまうんだが、その「いつか」という時間は俺にはそれほど残っちゃいないんだ、という事実をちゃんと認めなくちゃいけない。


...そして、世界は一年前には想像もできなかった形に変わり始めている。
あの武漢肺炎のために、世界中であらゆるイベントが中止・延期され、ゴルフツアーも開催中止でマスターズも延期が決まり、オリンピックさえも今や風前の灯火だ。
各国政府からは、病気が原因の「外出禁止」や「緊急事態宣言」が次々と出され、ひょっとすると病気が原因の「戒厳令」さえ出かねない様相になっている。


うちの奥さんの病気の治療には、本来の治療の他にこの「免疫が弱くなっている人は絶対に武漢肺炎にかかっちゃいけない」という重大な条件がプラスされてしまった。
正体の分からない、この感染力の非常に強い病気には、家の中に主に居てもらう奥さんより、買い物などで外に出る俺たち家族が細心の注意で戦わなくちゃならない。

最低でもあと半年間、俺たちは空いてる時間を選んでの買い物の時以外、「飲み」にも「カラオケ」にも「ゴルフ」にも行く事無く...極力他人との接触を避けて、うちの奥さんの本来の治療を見守りながら暮らして行かなくてはならない。
(ゆずは彼女の治療の大きな助けになっている。)


我々はひたすらおとなしく武漢肺炎ウィルスから逃げながら、世界の医薬品の研究者・製薬会社の活躍を祈り、なるべく早い特効薬の出現を待つ事しか出来ない。

こうした医療関係の現場の方々、どうか、体を壊さないように頑張ってください。