ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2011年全米オープン2日目

イメージ 1

朝早くから起きて見ていたけど、雷雨中断なんかがあって長い時間がかかった。
結局全員が終わることは出来なかったけど、日本の石川と久保谷は予選を通過出来たようだ。

いつも予選のカットライン上でドラマが起きる2日目、予選通過出来ないのが確実な大物はエルス、カブレラ、ヒューリック、キャンベル、イメルマンのメジャー経験者。
それに、一頃勢いのあった「元」若手、ローズ、スコット、ビジェガス...

上位に来た大物は、ガルシア、それに自分の好きなプレーの速いスネデカーが2アンダー。
飛ばしやキロスと唯一と言っていい旧世代D・ラブ3が1アンダー。
ミケルソン、ウェストウッドが1オーバー。
ヤンが5アンダーの2位となっている。

...この辺のスコアを見ると、いつもの全米オープンのように感じるんだけど、トップを独走するのがあのローリー・マキロイ11アンダー。
これは全米オープンの新記録のスコアだそうだ。
それも最終ホールでダボにして。

今の所、マキロイだけが別次元のゴルフをやっているように見える。
それほど彼のゴルフは勢いがあり、飛ぶし、正確であり、パットも良い。
マキロイの今のゴルフに欠点は見当たらない...もうほぼ優勝が決まったとさえ言える。
それはマスターズであのような大失速を経験して、何らかの強さが加わったはず...として。

今のマキロイのゴルフに唯一の弱点があるとしたら、その激しい気持ちの問題だろう。
気性が激しいと言われるアイリッシュの人特有の「猛烈すぎる闘争心」...
彼のゴルフは、ブッチギリで独走していても守りに入ろうとはしないだろう。
だからこそ魅力があるし、彼が次の世代を背負ってスーパースターになることを期待しているんだけど。

今回は3日目で10打以上のリードを作って、最終日にも攻めまくって優勝を決めてほしい。
まあ、こんなことをあえて書くのも、どこか彼のゴルフには危うさが感じられるからなんだけど...そこがまた、ほかの機械のようなゴルフをする若手とは違った大きな魅力でもあると思う。

石川は強くなった。
マスターズに次いで、今回もカットラインぎりぎりで良く粘った。
不安定なドライバーで、スコアを伸ばしたのは見事なものだと思う。
石川の目指すものはタイガーではなくてマキロイだろう。
マナセロも予選を通ったし、この辺の若手のスコアがどうなるかも楽しみだ。

保谷は、ただ暴れてほしい。
スコアでしか存在感を示せないのだから、3日目に「いつの間にか」といわれるようなスコアを出すことを期待する。

今年は「優勝争い」、というより、「マキロイのゴルフがどうなるか?」に注目が集まる全米オープンとなってしまった。
それもまた、楽しみ楽しみ。