ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

夜桜は

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桜はそろそろ満開だ。
まだ、散る花ビラは少ないけれど。

こんな暖かい1日は、夜桜見物にはもってこい。
ただ、毎年撮っている「念仏橋」の桜は、今年は橋が工事中で見る価値は無い。
あのおどろおどろしい「この世からあの世へ」の、念仏唱えなくては渡れないほどの妖気は今年は全く無い...ただの橋。

ずっと見続けて来た「北越谷の夜桜」も、土手の桜の照明が風情のある提灯から無機質なLEDの灯りに変わって、なんの情緒も無くなって夜桜はちっとも綺麗じゃ無い。

しけた夜桜にがっかりして、居酒屋の生ビールに沈み込む。
来週になれば今年の桜も散り始め、それぞれの人生の時の流れのあれこれを思い出させながら、「滅び行く美しさ」を見せてくれる事だろう。
桜吹雪の中、過去・現在・未来を思いながら歩くのは来週の楽しみにしておこう。

今年の桜吹雪の中からは、去年・一昨年と2年続けて亡くなった俺の友たちが、きっと会いに来てくれるだろう。
(ただ、お前達、まだ俺を「迎え」には来るんじゃないぞ。
俺はまだもう少し、生きてやりたい事がある。)