ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

田辺節雄氏追悼コンペ(バレンタインカップ)

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漫画家田辺節雄氏は望月三起也氏のアシスタントからデビューした、同い年の漫画家。
代表作に「戦国自衛隊」や、「滅びの笛」などがある。
バレンタインカップの創立メンバーの一人であり、ゴルフの腕はそれ程でもなかったが「馬券」に強く、多分5割以上の確率で馬券を当てていたギャンブラーでもあった。
年が同じということで挨拶がわりの会話はするが、住んでいるところも遠く個人的な付き合いはほとんど無かった...ただ、「こういう世界で同い年で」頑張っている姿は、俺にとって「戦友」とか「仲間」的な感覚があり、決して他人では無かった。
ただ、俺はフリーのイラストレーターという立ち位置で彼ら漫画家の連絡網には入っておらず、彼が1月に亡くなったという事は昨日まで知らなかった。
...残念だ。

その追悼の意味も入った今回のバレンタインカップは、土砂降りの暴風雨のクリアビューGC&H。
なぜかこの時期のこのコースのコンペは悪天候が多いが、その中でも今回は極め付きの悪天候だった。
スタートの7時半前にはずでにコースはほとんど全部水たまりだらけで、傘をさすと傘が壊れるほどの強風。
雨具を持たない俺は1ホールで全身乾いているところが無くなった。
「全天候」を宣伝しているシューズでさえ、フェアウェイに川が流れ、そこら中にくるぶしより深い場所が出来ているコースでは全く無意味。
すぐに靴の中まで水が入ってきて、「ゴム長持って来い!」と怒鳴りたくなる状態。

ティーグランドだって水浸しで、いきなりウォーターハザードからティーショットかよ(笑)。
フェアウェイもラフも水だらけなので、ボールの行方は落ちた時の水しぶきで判断する。
ボールが沈むほどの水たまりに入っていても、カジュアルウォーターを宣言してドロップする場所も無く、
アイアンでもフェアウェイウッドでもなんで打っても全身に水と泥が跳ね返り、あっという間に顔からズボンまで泥芝ダルマ...それもすぐに豪風雨で洗い流されて、服の下の方に溜まり...最近じゃルンペンだってもう少しいいカッコしているぞってくらいの、汚れに汚れた小汚さ(笑)。
当然グリーンだって川は縦横に流れるし池だらけだし...アプローチは水飛沫を上げて止まるしパットは池で溺れる...ミスして大トップしたボールが、盛大に水しぶきを上げてピンそばでビッタリ止まる!...なんて奴も居たけど(当然その短いパットもカップの手前の池の中でしっかり止まった)。

この暴風雨は前半のプレー中止まることは無く、24人中50を切れたのは4人のみ(笑)。
俺もしっかり50を打った...ストレッチも素振りもせずに(大雨でできなかった)打った1番の第1打は、「すぐそこ」の木にあたってなんだかんだでトリスタート...パーが1個も取れずにおっ死んだ。

ハーフが終わるとまっすぐロッカーに行って、シューズや靴下は勿論、ズボンやパンツからシャツは上着まで全部着替えてやっと人心地がついた...気温は低くなかったはずだが、ずぶ濡れで強風はかなり体を冷やしていて、最後の数ホールは寒さで体に震えが来ていた。
その後の昼食1時間の間に、やっと雨は静かになってくれたが風は強いまま。
雨は気にならなくなっても、フェアウェイの水は似たようなもので、水はねと泥はねでグチャグチャになりながらも後半はなんとか47。

久しぶりの現代兵器のパンチショットゴルフも14番からやっと当たって来て、ニアピンとドラコンをゲット...ちゃんと当たれば現代兵器ゴルフもそれなりに面白い...が、俺はやっぱりいい天気の時にヒッコリークラブに糸巻きボールで「ポッコン」「ポッコン」打つゴルフの方が好きだ。
それに、こうした平らな河川敷は「ただ距離を詰めていく」ことが目標になるゴルフなので面白みが少ない。
俺のヒッコリーゴルフには、上り下りで変化のある狭く短くトリッキーなコースの方が数段楽しい。

随分俺のゴルフ趣味も変わったもんだけど、ずっと数字を追いかけるゴルフを続けるよりも、年齢とともにこうして楽しみを変えて行くのは「アリ」だと思う。
他人に敢えて俺のスタイルを勧めはしないけど、ゴルフ協会のいうことなんかほっといて「自分なりの変態ゴルフ」を見つけて楽しむ事は、どうせつまらない人生を死ぬまで続けられる「面白い遊び」に変えるためのいい方法だと思っている。


8年前の今日は、去年亡くなった古い親友のアイツを鹿児島の病院に見舞いに行っていた。
外出許可をもらってあいつの行きたいと言う所をレンタカーで回っていて、その途中でテレビのニュースで大震災を知った。

...あの時は、まだアイツは杖を頼りに歩く事が出来たっけな。